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71話 世界を救う依頼

「もしかしたらもう知っているかもしれないけど世界中で大変なことが起こっているのだけれど、何か知っていることはある?」


「各国が魔王軍の襲撃にあっているんですよね?状況は分かっていましたが、この国から出れない以上私にはどうにもできないので見逃していましたが、現状で2か国が滅んでいるのは確認しています。」


「本当にすごいわねあなたは。まぁ、すべて正解よ。それで国王は世界が滅ぼされるのはさすがによくないから、他国の許可を得ずに助ける代わりに見返りも求めないという形であなたを送り込むという判断をされたわ。ということでこの国とゼリア皇国、そして滅んだ2か国以外の国を守ってほしいのよ。国境を超える際は不正に入国してもらって構わないわ。ただ、戦闘以外で目立つ行為は避けるようにとのことだからそれは厳守するように。後どこかで魔王に遭遇しても戦闘行為はしないように。」


「はい、わかりました。」


「それではまずは……」


「ゼリア皇国を挟んだ向こう側にあるハデス王国ですよね?」


「……正解よ何であなたはそんなことまでわかるのよ?」


リーンが呆れたように尋ねてくる。


「世界の変化についてすべての事を把握しているんです。そういうスキルを持っているので。」


「そうとにかくあなたが規格外すぎてあたしの思考では追いつくことができない次元にあることだけは分かったわ。」


そういうとリーンは一つ息をつき、


「それでは勇者リアに依頼します。ハデス王国に迫る魔王軍の軍勢を排除してきなさい。」


「はい。それでは本日中に出立し、明日には終わらせて帰ってきます。あと、報酬についてですが、今回は世界を守るということでなしで大丈夫ですから。それでは行ってきます。」


「行ってらっしゃい。って普通に送り出すとでも思ったの!?ちょっと待って明日には帰ってこれるの?なんで?普通に考えて片道1か月はかかる道のりなのだけれど、あなたなら片道で1週間程度かと思って依頼したのだけれど、本当に1日でいって終わらせて帰ってこれるっていうの?」


「はい。もし信じられないようでしたら何か証拠になるものを持って帰ってきましょうか?」


リアがそういうと、リーンが


「えぇ、そうしてちょうだい。国王も1日で行って帰ってきたなんて言っても信じないでしょうし。」


「わかりました。それでは行ってきます!」


「行ってらっしゃい……」


元気そうに出ていくリアを状況を呑み込めない様子で送り出すリーン。しかしリーンもリアならもしかしたらと納得してしまっていた。


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