67話 ステータス
コンコン
ドアをノックされた音でリアが目覚めると外はすっかり暗くなっていた。
「はい。どうぞ。」
リアがそういうとレイが入ってきた。
「夕飯を持ってきたぞ。それにしても本当に疲れてるみたいだな。遠征先で何かあったのか?俺でよければ話を聞くが……」
「お気遣いありがとうございます。何かあったのかと言われればあったのですが、レイさんを巻き込みたくないので」
「そうか、もし何かあったら何でも言ってくれよ。俺にできることは限られてるかもしれないが、力にはなるからな!」
「はい。ありがとうございます。」
リアがそういうとレイは食事を置いて出ていった。
今のリアの発言はリアの本音だ。おそらく自分の体を操ることができる創造神はこの世界に必要ないと判断したらリアを操りそいつを殺そうとする。万が一自身の存在を知られること自体を嫌っていたら、存在を知った人物を殺そうとするかもしれない。この問題は自分一人で解決しなければならない。
しかし、その方法はいまだ思いついていない。何かヒントがあるかもしれないと思い、食事をしながら自分のステータスを確認することにした。
スキル{創造神}で自身のステータスを確認すると以前のそれとは桁が違っていた。
リア 人間 11歳
スキル{鑑定}、{賭博}、{創造神}
Lv.84
HP 1398
MP 15349
STR 2340
VIT 400
RST 10000
AGI 235
魔法:自然系統全般、火魔法全般、中級回復魔法、暗黒魔法全般、神聖魔法全般、上位支援魔法、召喚魔法(悪魔召喚、精霊召喚、従魔召喚、天使召喚、死霊召喚)、極大魔法
称号:無詠唱魔術師、ゴブリンキラー、天災打破、神
レベルが大幅に上昇し、ステータスも全体的に上昇している。身長が少し伸びたからか現在の身長ではカンスト状態だったAGIも少しではあるが上昇している。
そしてこのステータスは1週間後には変わる部分がある。それはリアの誕生日だ。
リアとしては誕生日までにどうすればスキル{創造神}を手放すもしくはほかのスキルに統合することができるか、その方法を編み出したい。少しでも早くその方法を考えないと、人間の寿命など創造神からしたら一瞬に等しいだろう。というよりこの世界を管理しているのは【創造神】なので【創造神】にいつ殺されてしまうかわからない。
どうすべきかを考え、休養を取っていたらなにも思いつかないまま誕生日前日になってしまった。




