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51話 世界最高の禁呪

「禁呪【天界の裁き(ホーリー・ジャッジ)】!!」


リアがそう叫んだ瞬間周囲が光に包まれ、その場にいた人物すべての視界を奪った。その光はおよそ1分間輝きを失わず、1分後役目を終えたかのように急速に輝きを失う。その輝きが失われ、1人を除いたその場にいた全員が絶句する。城壁や騎士たちには傷一つついていないのにも関わらず、目の前にいたはずの10万を超える魔族の軍勢が、一人を残してすべて消滅していたのである。

目の前の状況を生み出した張本人であるリアだけがその状況を表情一つ変えずに見つめていた。彼女の視線の先にいるのは軍勢の中で唯一生き残った敵軍の将、魔王の幹部であるサリスだ。


「いったい何が起こったっていうの!?さっきまで一切反撃もしてきてなかったって言うのにどうやってSランク相当の魔族がいる軍勢を一撃ですべて消滅させられるっていうのよ!?」


サリスは困惑しながらも憤怒していた。しかし、それによりサリスの力が増しているのをリアは感じていた。

スキル{創造神}を使用して確認してみると、悪魔の中でも最強の種族デーモンロードというのは感情をつかさどる存在であるとされており、自身の感情の起伏が大きければ大きいほどその力を増すらしい。


「私のかわいい配下たちを全滅させたのはどこのどいつよ!?聞こえているのなら今すぐ名乗りをあげなさい。さもなくば明日の今頃にはこの国は消滅するでしょう。」


激情の中にあるサリスはそう宣言した。

城壁の上でそれを聞いていた騎士たちは皆どうすればいいかわからずパニックを起こしていた。


「あぁ、どうすれば……」


「どうもこうもないでしょ!あんな化け物が攻めてきたら私たちで対抗できないよ!」


「逃げようったってそうもいかないし……。私たちはもうここで終わりなんだよ。」


そんな具合にかなりのカオスな状態になっていた。


「心配は無用です!これから私が行って倒してきます。」


そんな中、一人の少女がそう宣言した。しかし騎士たちは、


「いくらあなたでも相手はサリスですよ。攻撃が通らない以上勝ち目はないでしょう。」


ひとりの騎士がそう言った。周りの騎士たちもそれに賛同している。


「いいえ。私ならばあれを滅ぼすことができます。見ていてください。そしてその目で見たものをこの国の王にそのまま伝えてください。勇者リアの名に懸けてこの国には一切の被害を出さないと誓いましょう。」


リアはそう宣言すると同時にサリスのもとへとかけていった。


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