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41話 アルグダンジョンと禁呪

「ここがアルグダンジョン……」


リアは普段からこういったリアクションはあまりとらないのだがあまりにも雰囲気がありすぎてそうつぶやいた。

アルグダンジョンの入り口はまるで普通の洞窟のようだが、中に入るとすぐに地価へ向かう階段があるのが外からでもわかる。そして入り口にはまるで門番のように悪魔のようなおぞましい石像が向かい合っておかれている。

それがアルグダンジョンの入り口である。

リアはためらうことなく中へと入っていった。

スキル{創造神}の効果でこのダンジョンの構造や何階層まであるかは把握しているため、ダンジョンボスを倒してしまうのは容易い。

しかし、今回のリアの目的はそこにはなく、これまでまだ使う機会のなかったスキル{賭博}の効果の一つである{禁呪再現}を試すためだ。禁呪というだけあって様々な種類そして魔族にしか伝わっていない魔法などもあるらしい。そこまではスキル{創造神}で分かったのだが、禁呪の詳細については一切わからなかった。それに関しては実際にスキル{賭博}で{禁呪再現}を引き当てないと分からないのだろう。

ということでモンスターのいる方へ向かいながら


「スキル{賭博}」


{身体能力制限}


「スキル{賭博}」


{魔力全回復}

   ・

   ・

   ・

   ・

   ・

と繰り返していた。デメリット系の効果はすべて無効化できるのでほしいものが出るまで繰り返し使えるのである。そしてリアはモンスターのもとへたどり着くまでに3つの禁呪を得た。


「キシァァァァァァァッ」


そんな叫び声をあげながら魔法の効かないコウモリ型のモンスターブラッドバットが襲い掛かってきた。そこでリアはすかさず先ほど引き当てた禁呪のうちの一つを使用した。


「禁呪【地獄の業火(ヘル・フレア)】」


音もなく現れたその炎は目の前にいたコウモリを一瞬にして葬り去った。

この禁呪【地獄の業火(ヘル・フレア)】は魔法への耐性の有無にかかわらずすべての存在に効果を表す魔法である。その威力もかなりの高威力であり、その一撃を耐えることができたとしても相手に呪いがかけられ、解呪できなければ一週間後には死亡するという代物だ。その解呪は一般のプリーストには不可能でその上位職業であるアークプリーストにしか不可能であるとされている。


次にリアはダンジョン内にコボルトの群れの気配を察知していたのでそこに向かうことにした。次の禁呪は複数の敵を相手にするときによりよく効果を発揮するものだったからだ。

次の階層に行かなければいけなかったのですぐにエリアボスを倒しコボルトの群れのもとへたどり着いた。

コボルトたちはリアの姿を視界にとらえるとよくわからない奇声をあげながら襲い掛かってきた。


「禁呪【死者の軍勢(アーミーオブザデッド)】」


リアがそう唱えた瞬間リアの目の前に巨大な魔法陣が現れ、そこから大量のアンデッドが飛び出した。

この禁呪【死者の軍勢(アーミーオブザデッド)】は通常同時に召喚できる従魔や悪魔は1体までとされているものを覆し同時に100体ものアンデッドを召喚し使役できるといったものであった。しかもこの禁呪で呼び出されたアンデッドは召喚者が自在に操り消滅させることができる。すべてのアンデッドが消滅すれば再度使用可能というとんでもない代物だ。


召喚されるのは、ゾンビ40体、スケルトン40体、アンデッドナイト10体、アンデッドウルフ5体、メイジスケルトン4体、アンデッドキング1体である。しかし、アンデッドキングを倒すと残りのアンデッドたちは全員消滅する。強さで行くと、ゾンビとスケルトンがEランク相当、アンデッドナイトがCランク相当、アンデッドウルフとメイジスケルトンがBランク相当、アンデッドキングはAランク相当である。


それだけの軍勢を前にコボルトたちはすべて殺しつくされ、アンデッドたちはリアによって消滅させられたのだった。

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