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37話 前世の記憶

リアが向かった先は宿屋だ。今のリアにとっては家と言ってもいい。ドアを開けるといつもの声が聞こえてきた。


「おぉリアじゃねぇか、おかえり。どうだった、ランクは何になったんだ?」


レイがかなり食い気味に尋ねるねてきた。それもそのはずだ。アダマンタイトゴーレムを倒したと聞いたのだ。その人物がどれほど高いランクになるのか気になるというものである。その勢いに少し押されながら、


「Sランクです。」


そういうと、


「やっぱりか。Sランク冒険者って言ったら勇者を除いた全人類の中で最強と謳われる称号だからな。リアが選ばれるのも当然だよな。」


「あの、盛り上がってるところ悪いんですけど、少し疲れたので部屋で休ませてもらいますね。」


「あぁ、こっちこそすまねぇな。晩飯はいつもの時間でいいか?」


「はいお願いします。」


「あぁ、今夜はリアがSランク冒険者になった記念ってことで豪華な飯を準備してやるよ。」


「楽しみにしてます!」


そういうとリアは自分の部屋へ入っていった。そしてベットの上に横になると深い眠りに落ちていったのだった。


…………気が付くとそこは前世の記憶の中にあった東京と呼ばれる大都会だった。目の前に前世の自分がいる、やめてくれこんなものは見たくないこんな醜い自分を見せないでくれ

目の前の自分は小太りのおっさんでおそらく通勤中なのだろうスーツを着て歩いている。そして会社があるであろう建物に入っていった。それと同時に自分の脳内に前世の記憶のうち、名前以外のすべてが流れ込んできた。以前取り戻した記憶は大まかなもので、このように詳細な記憶を取り戻すと吐きそうになってくるほどだった。


「ぉぃ、ぉぃ、……おい」


そんな声をかけられて目を覚ました。すべて夢だったようだ。しかし、前世の記憶のすべてを取り戻したのは本当のようだ。


「大丈夫か?かなりうなされてたみたいだが。」


「大丈夫です。ご心配をおかけしました。」


「おぅ。食事はここに置いとくが何かあったらすぐに言えよ」


「はい。」


レイは部屋から出ていった。


最初に記憶を取り戻した時もこんな感じだった。それでは何かスキルを得ているのではないか?そう考え、冒険者カードを見ると、


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