32話 {賭博}の進化
今回は前後の兼ね合いで少し短いですが、楽しんでいってください。
今更ではあるが、リアは極大魔法が素の状態でも使用できるようになっている。極大魔法使用に必要な魔力量は5000なのでやろうと思えば1日に2発撃つことができる。これだとスキル{賭博}を使う意味がないけれどどうなんだろう、と思い、鑑定してみることにした。
{賭博}規定量の魔力を使用することで下記の中のいずれかの効果を発揮する。メリット系統の効果とデメリット系統の効果に分けられており、すべての効果は同じ確率で出る。ただし、運気を上昇させるアイテムや魔法の効果によってメリット系統の効果が出る確率を上昇させられる
メリット系統
状態異常回復&体力全回復
魔力全回復
魔力量増大(5時間の間魔力量が100倍になる)
禁呪再現(3時間の間5つの禁呪の中からランダムな禁呪を使用できるようになる)
即死(対象に選んだ生物を即死させる。耐性等によって防ぐこともできる)
デメリット系統
スキル使用不可(3時間の間自分の保有するスキルすべてが使用不可になる)
魔法使用不可(3時間の間一切の魔法の使用ができなくなる)
エナジードレイン(体力の9割が失われる。発動から1時間は回復不能)
マジックドレイン(魔力の9割が失われる。発動から1時間は回復不能)
身体能力制限(24時間の間身体能力に関係するステータスが半減する)
極大魔法のところだけが変わって、禁呪再現になっている。一般的に禁呪とは、現代では失われ、極大魔法よりもヤバいとされている。
(そんなものを気安く使えるようになるなんて……)
リアは今後よほどのことがない限り{賭博}は封印すると誓ったのだった。
 




