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3話 スキル{賭博}と無詠唱魔法

「うっわぁ……」

思わず声を漏らしてしまった。この世界のスキルはその人物の記憶や経験をもとにスキル{鑑定}のようにありふれたものから唯一無二のものまで様々だ。

だからと言ってこんなギャンブルみたいなスキルだけは嫌だと落胆する。とりあえず周囲に敵はいないので一度使ってみることにした。


「スキル{賭博}」


そう唱えると自分の魔力が少しだけ失われるのを感じた。それとほぼ同時に自分の目線より少し高いくらいの位置にその結果は現れた。半透明なディスプレイのようなものに

{魔力量増大}

と記されていた。つまりこれから5時間の間リアの魔力は通常の100倍になるということだ。

リアは普段、魔法の書をじっくり読んでその魔法を再現してみるといった形で魔法の練習をしている。

しかし、この本によると、魔力が多ければ多いほど魔法のコントロールはしやすくなるという。そして、一度使用できた魔法は詠唱をすればいつでも使用ができるようになるらしい。

リアは試しに、使ったことのない魔法のページを開いて書いてある通りの詠唱をしてみた。すると普段使う魔法とは桁の違う威力で、魔法が発動した。こうなると一気に魔法を使えるようにはなる。しかし、リアには一つの考えが浮かんでいた。


(詠唱全部覚えるのだるいし、前世の記憶のアニメにあったような無詠唱魔術みたいな感じで無詠唱で使えないのかな?)


そんなことを考えていると12時を知らせる鐘がなった。とりあえずリアは家に帰り、昼食を食べることにした。

母と二人で昼食を食べ、食後のお茶を飲んでいる母に聞いてみた。


「ママ、詠唱をせずに魔法を使うことってできないの?」


すると、母親は少し驚いたような表情を見せ、


「まず、体に流れる魔力の流れを感じないとね。感じることができたら、きっとリアも無詠唱で魔法を使うことができるわよ。」


そう返された。詳しく聞いてみたところ、魔力の流れを完璧にコントロールすることができれば、頭に思い描いた魔法を魔力を使ってそのまま具現化できるらしい。つまり、それができればオリジナル魔法を作ることも夢ではないいうことである。

リアは絶対に習得してみせると心に誓ったのだった。


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