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293話 決行日と世界を創り続ける【創造神】たち

みんなに作戦を共有してから2か月が経った。みんなはそれぞれ神器も自分のスキルや魔法も使いこなしてる。魔法使い組は全員想像魔法の核心をつかんで使いこなしている。アドバイスをして必要になりうる魔法は事前に作っておいた方がいいことも伝えておいた。

物理戦組は皆熟練度を上げ、かなり強くなっていた。

今のみんなの強さは最低でも前に襲撃してきたマケマケとかいう【創造神】より強いくらいだろう。1対1なら十分に倒すことができる。そろそろ【創造神】に襲撃をかける日程を決めてもいいかも。みんなは十分に戦えるようになった。私も戦いの準備はできてるし、やろうか。


(全員玉座の間に集まって。)


四天王以上の子たちだけでつないでいる魔法回路で全員に伝達をする。皆が集まって私は作戦について話すことにした。


「みんな、作戦の決行日を決めたから伝えるね。決行はちょうど1か月後の夜。相手には油断とかないだろうけど、急襲して叩くよ!」


「なぜ1か月後なんだ?俺たちは今すぐにでもいいぞ。」


カインのその言葉に全員が頷いているけれどそうもいかない理由がある。


「今すぐ襲ってもいいんだけど、私のコンディションがまだ整ってないんだよね。魔法通話は誰に盗み聞きされるかわからないからここに集めたけど、用件はそれだけだから、リーン以外は鍛錬に戻っていいよ。」


そういってリーン以外を全員退出させる。


「リーンは今日からここで過ごしてね。時間がある限り新しく世界を創り続けて。私の魔力を注いだからなのかみんなリーンと同じくらいのステータスに至ってるし、熟練度もそう大差ない。だから、リーンにはリーンにしかできないことをやってもらいたいの。」


「世界を創るのは疲れるんだけど、何でそんなに創る必要があるの?」


「【創造神】は今、こちらが世界を創っているから、仕掛けてくることはないと思っている。そして私の世界には結界が張られてるから手出しもできずただ待機している。」


「それで?」


「リーンも同じように結界を張った世界を創り続けて。世界の中身はどんなものでもいい。できるだけ時間の流れが速い世界を大量に創って。結界は世界を創る際に創造者以外不可侵の結界を設定すれば張れるから。とにかく人口の多い世界がいいかな。そして世界を滅ぼす脅威とかが生まれなくてとにかく人口が増え続けるようにして。」


「理由は分からないけど分かったわ。とりあえず創ればいいのね。」


「うん。本当に疲れてどうしようもないってときは休憩していいけど、それ以外はずっと作り続けて。10個くらいしばらく同じ世界を創っていればオートモードっていうのが解放されるからそれを使ってみて。それを使えば全く同じ条件の世界を10分で3個作ってくれるから。1日で430個くらい、1か月だと、13000個くらいはできるんじゃないかな?」


「わかったわ。休憩してもいいってことはオートモードでも疲労感は同じってことね。」


「そういうこと。1か月でできるだけ世界のストックを増やしとかないとね。あとリーンにだけこの世界の使い方を教えておくね。」


「やっぱり何か使い道があるのね。」


「想像魔法で魔法を顕現させる以外にも作ることができるでしょ。」


「そうね。最近はあまり使っていないけど。」


「その中に自身の所有する世界を消滅させることでこの世界の理とか制限を超えた魔法を創れるんだよ。【創造神】と戦っていて本当に困ったときに魔法創造をして使えるのと、私が【創造神】と1対1で戦うことになった時に譲渡してもらってその戦いで数のアドバンテージをとるためだね。」


「なるほどね。世界ってそんな風にも使うことができるんだ。」


「人間が悪魔を召喚する魔法を使うとき生贄がいるでしょ?それと同じような感じ。あれとは違って魔法を創るときに必要な生贄だけど。」


「確かに生贄を必要とする魔法はあるけど、1つの世界の人間をすべて生贄にするなんて考えられないわね。」


「あぁ、それなんだけど、一つじゃないよ。一つの世界を生贄にする程度の魔法なら私たちレベルの魔力があれば何とか作れる。まぁデメリットが付くと思うけどね。少ないものだと数百、多いものだと数千の世界を生贄にして魔法を創るの。世界の理を破るにはそのくらいしないといけない。まぁ、本当にヤバイ時以外使わないでね。」


「もちろんよ。リアは今どのくらい創ったの?」


「今でだいたい2万5千ってところかな。2か月くらい創り続けてるから。」


「すごいわね。疲れたりしないの?」


「ちょっとは疲れるけどもう慣れたかな。」


「そう。さすがね。私もオートモードの開放はできたから、あとは作り続けるだけね。それで、1か月っていうのは何でなの?」


リーンもたいがいすごいよね。今も当たり前のように話しながら世界を創り続けていたなんて。


「いや~。そろそろだと思うんだよね。」


「何が?」


これまで本人たちにさえ隠してきたことがある。本人たちも気が付いていないはず。自分を恨む力が蓄積されて爆発する。その瞬間を待っていた。おそらくこのペースでいけば2人とも今日中だろう。


「アンチデューンとディアが神になるのが。」

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