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289話 四天王の神器と適性

四天王の神器を考えないとな。オグレスはミョルニルで確定として誰に何を渡せばいいのやら。そもそもエレンに関しては何をどうすればいいのかわからない。ダメージを受けるの前提でのアタッカーだから正直手の付けようがない。防御ステータスを上昇させる意味はないし、物理攻撃も同様だ。HPは補正をかけずとも無限にあるから問題ないし、MPは概念突破してる。魔法に関する補正もスキルで完結してるし、AGIだけのために神器を作るのははばかられる。足りてない分ちょうどいいし、エレンには持たせずに戦ってもらおうかな。


「エレン以外のみんなは残って。エレンは正直あなたの力だけで完結していて正直下手に手を付けない方が強そうだから、あなたには神器を持たせないようにするね。ほかのみんなは神器を持つけど、それでもあなたは十分に強いと思うから。」


「心配はご無用でございます。実は進化の際、『縛り』を設けることでステータスを上昇させることができるといわれ、縛りを設けたのです。私に課された縛りは、HPとMP以外のステータスの大幅減少と武器の装備不可です。なのでちょうどいいかと思います。」


『縛り』か。うそを言っているわけでもないみたいだし、本当なのかな。ほかの四天王も『縛り』を受け入れてるのがいそうだね。


「そう。それなら、その力を使いこなせるよう早く鍛錬に行きなさい。想像魔法は極めると大きな武器になるし、あなたのスキルならすぐに本質にたどり着けると思うよ。」


「はい。ありがとうございます。」


エレンを退出させ、まずはオグレスに話しかける。


「オグレス、あなたにはこれを。見覚えがあるんじゃない?」


「これは以前リア様に反逆した者が所持していた槌ではありませんか。」


「そう。あなたにちょうどいいと思ってね。ただし、{技能妨害}は使用禁止ね。【創造神】には効かないだろうし、味方にも影響しちゃうから。」


「かしこまりました。」


「それじゃ残りの2人に神器を用意するから、オグレスは先に出て行って特訓でもしておいて。あとから今度は三魔将とかも集めるから。」


「はっ。」


オグレスも退出し、残りは2人だ。次はシャナかな。AGIとMP特化の魔法使いだし、扱いやすいワンドがいいかな。片手に持って移動の邪魔にならないものがいいかな。それかローブとかでもいいかも。一撃受けたら終わりのステータスだし身を守るものの方がいいかな。


「次はシャナ。あなたには自分でどんなものがいいか決めてもらうわね。私が考えてるのは2つ。片手で持つことができる扱いやすい杖。それか身を守るための防具。もちろん動きやすさは重視するけど。あなたのAGIならほとんどの攻撃はかわせるだろうけど、万が一の攻撃を防げるようにしといたほうがいいとは思うんだよね。」


「私としては後者の防具がいいです。以前より耐久が落ちているくらいの感じなので。その分AGIも上昇していますが、まだまだ使いこなせていませんし、神器を用いた訓練中に死んでもいけないので。」


「わかった。それじゃあこんな感じかな。」


目の前で魔力を練り始めた私を不思議そうに見ている。武器を創るんだったらふつうは素材がいるもんね。


「ほら出来た。〈神魔力輪(しんまりょくりん)〉。ステータスの上昇はないけど1日に10回だけどんな攻撃を喰らっても私の魔力で構成された結界が守ってくれるよ。この結界は【創造神】でも敗れないから万が一の時は逆に攻撃を受けてカウンターとかを考えてもいいと思うよ。」


完成したのは腕輪。今説明したことがすべてだ。


「ありがとうございます。これなら動きに支障もないですし、安心して戦うことができます。」


「1日10回だから気を付けてね。シャナのステータスは特訓をかなり積まないとだから頑張ってね。」


「はい!ありがとうございます。それじゃ失礼します。」


よほどテンションが上がっているのか私が言う前に出て行っちゃったよ。まぁいいか。


「それじゃ最後ルイだね。ちょっと難しいんだよね。あなた自身はどう思う?ステータスは万能型といったところだけど。」


「私自身もこのステータスでの戦闘を経験していませんので何とも言えませんが、これまでは魔法でかく乱・妨害してからの肉弾戦を得意としていました。」


「なるほどね。それじゃ肉弾戦用の武器の方がいいかな。今、弓、斧、レイピア、両手剣を創ってるんだけど、ほかに何か使いたいのある?それ以外だったら作れるけどできれば大槌と鎌も避けてほしいかな。」


「剣以外ですと使い慣れているのは槍ですかね。自分の身長と同じくらいの槍が一番手になじみますね。」


「希望の武器は分かったけど、一応一回見せてもらおうかな。ステータス的にも微妙だし、私と勝負してみてよ。なんかいい感じの槍は渡すから。」


空間収納に入っている適当な素材から槍を作って渡す。思ったより完成度高くなってしまった。


「本当にこれを使ってもよろしいのですか?この槍はとても素晴らしいものだとお見受けしますが。」


「今私が適当に作ったものだからいいよ。それより構えて。素手の私に30分以内に一撃入れてみて。」


ルイが少し困惑している。それもそのはず。気づいたら周囲がコロシアムになっているのだから。その中央で私は構えている。さすがに玉座の間で遣り合ったら色々壊れるからね。私の作った世界にコロシアムを創ってそこに転移したのだ。最近はスキルも全くラグなく使用できて非常に便利で助かっている。


「それでは行かせていただきます。」


「私も素手とはいえ攻撃はするから気を付けながら戦ってよ。ステータス的な本気は出さないけど、戦闘自体は本気でやるからね。それじゃかかってきな。」


「けがをされても知りませんよ。それでは参ります!!!!」

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