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282話 更なる神器と作戦

「それってどういうこと?」


「そのままの意味。私が雑魚の相手をするから、四天王、三魔将、リーン、アランの9人で【創造神】の相手をしてもらうってこと。」


「さっきまで、あなたで勝てるか怪しいって話だったわよね。それが何で私たちが戦うってことになるのよ!?」


「落ち着いて。作戦は立ててあるけど、今は言えないかな。万が一【創造神】にばれたりしたら困るし。」


「そう。ちゃんと考えてのことなのね。」


「うん。内容は戦いのときにも教えないけど、まぁわかると思うよ。これが一番勝率の高い作戦だと思うから。」


「実行に移すのがいつくらいになるか決まってるの?」


「うーん、まだ決まってないんだよね。四天王たちの進化を終えて、私が神器を作り終えてその神器をみんなが使いこなせるようになってからだからまぁ早くても3か月は先になるんじゃない?」


「そうね。四天王の進化の方はそんなに時間がかからないかもしれないけど、神器を使いこなすのに少し時間がかかりそうね。それぞれに合った武器を持たなきゃ意味がないものね。アンチデューンとディアにはどんなのを渡したの?」


「アンチデューンには弓、ディアには斧を渡したよ。それぞれの戦闘を見てよさそうなのを渡してはある。」


「意外ね。あの2人なら杖とかの方がよさそうだけど。」


「魔法は十分すぎるくらいに使えるから、物理攻撃に必要な補正をかけるためかな。長所を伸ばすか、短所を補うか。魔法使いだったら短所である肉弾戦での不利を少しでも中和しとかないといけないからね。」


「それもそうね。物理攻撃が得意で防御面が申し分ない、なおかつ魔力をほとんど持たないとかなら長所を伸ばすべきだろうけど、この全部に当てはまらないなら短所を補うのが先決だものね。」


「うん。特に今回みたいに格上と戦うならなおさらだよ。神器を持つことにはもう一つ意味があるんだけどね。」


「また何か企んでるのね。まぁいいわ。実行の時まで私は腕を磨いておくわ。」


「ちょっと待って、リーンの神器を今から準備するから。」


リーンはMPのみ概念突破状態にある。どうやってその域まで上り詰めたのかわからないけれど、今はそんなことはどうでもいい。リーンの弱点は圧倒的なSTR、VIT不足だ。肉弾戦ならディアにさえ勝てないだろう。攻撃と防御、同時に補正をかけるのはちょっと厳しいから攻撃に寄せて武器を創ろう。STRとAGIなら同時に補正をかけることができる。

神器の作成は{創造}の権能を流用せずに自身の魔力とイメージだけで練り上げる必要がある。私はもう慣れたけれど、リーンにはまだできないだろう。能力はAGIを自在に操作できる、すなわちAGI限定で自身のステータスに干渉できる能力、そしてSTRへの補正は込めた魔力に応じて威力と属性が変化する能力。

これらを組み合わせればSTR、VIT両方をカバーしつつ、肉弾戦もこなすことができる。あとは作り出すだけ。魔力を練り上げて、思い描いた形にしていく。形ができたら、さらに魔力を流し込んでそれを物体へと昇華する。



よし、できた。

私の手には一振りのレイピアが握られていた。


〈神魔力細剣(レイピア)〉。装備者はAGIのステータスを自在に変化させることができ、込めた魔力量に応じて武器のSTRに補正が付き、属性も自在に変化させることができる。


「リーンにはこれを。〈神魔力細剣〉。AGIを自在に変化させることができて、魔力を込めることで攻撃の威力を上昇させることができるよ。これなら肉弾戦でも役に立つし、鞘にしまって腰につけているだけでAGIを上昇できるから、魔法戦でも使い勝手がいいと思うよ。」


「本当にすごいわねリアは。こんなにすごい武器を創れるなんて。じゃあ、私はこれで近接戦の訓練をしてくるわ。何かあったらすぐに呼んでちょうだいね。」


そういいながら、軽やかな足取りで玉座の間を後にした。ただ話をしようとしただけなのに結局武器作ったり戦略考えたりいろいろしちゃったな。今度こそ休みたいけど、今のうちに四天王の進化に入っておこう。彼らはまだ超越存在(アルティメット)だし、最低でも支配者階級(ルーラード)にしとかないと。


(四天王諸君、直ちに玉座の間に集まって。入室はバラバラでいいから、来た子から入ってきていいよ)


そう呼びかけるとほぼ同時に全員が入ってきた。ものすごい早いな。彼らからしたら私の命令は絶対なんだろうな。


「早いね。そんなに慌ててこなくてもよかったのに。まぁいいや。本題に入るね。みんなは超越存在(アルティメット)になってから時間がたつけど、どんな感じ?力の扱いにはなれた?」


「皆力は使いこなせていると自負しております。」


代表してオグレスが答える。シャナ、ルイ、エレンもうなづいて同意している。


「それはよかった。それであなたたちを呼び出した理由なんだけど、さらに進化してもらおうと思って。今のままじゃ戦力不足だから、あなたたちにも進化してもらって、戦力の増強を図りたいんだけどいいかな?」


「もちろんでございます。」


「じゃあ、それぞれの部屋に戻っておいて。準備ができたら私がそれぞれの部屋に向かうから。」


「「「「かしこまりました。」」」」


全員で返答をし、玉座の間から去っていった。さて、どんなふうに進化するかな?彼らのステータスは確認してないけど、まぁ進化させるんだしいいかな。支配者階級(ルーラード)になるんだし、今のアンチデューンとかカインくらいには強くなってほしいね。

さてと、オグレスの部屋から回っていこうかな。みんなを進化させればかなり戦力は増えるし、束になって【創造神】ともやり合えるくらいには強くなるでしょ。

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