27話 ダンジョンクリア
{極大魔法}
きた。これで極大魔法が使える!!!
しかし、隙の無いゴーレム相手にどうやって発動させればいいのか……
リアがどうするか考えながら顔をあげるとゴーレム『獅子の牙』の4人を狙っていた。おそらくリアを戦闘不能と判断したのだろう。つまり今が詠唱のチャンス!
「この世の森羅万象をつかさどりし絶大なる力を持つ神よ。今、我は汝の力を欲す。この世のすべての理を覆し、この世のすべてを超える力を我に与えたまえ。我が魔力を糧にその力を行使せんと願う。」
詠唱を終えたリアは発動前にこう呼びかけた。
「皆さんこっちに来てください。こいつを倒します。ついたら私の後ろに隠れてください。」
そういうと『獅子の牙』の4人は速攻でそばに来て、後ろに隠れた。
「いきます!極大魔法【グラビティノヴァ】!!」
世界最大の力がその威力を見せつけた。【グラビティノヴァ】は指定した範囲に結界を在り、その空間内の重力を自在に操作できる最強の魔法の一つ。これでアダマンタイトゴーレムを閉じ込め、すべての物質が存在できないほどにまで重力を強くした。するとアダマンタイトゴーレムは潰れてしまい、完全に活動を停止した。
そこでリアの意識は途絶えた。
気が付くとダンジョンの外にいた。
「目が覚めたのかい?急に気絶するから驚いたよ。もう少し休んでいるといい。」
カインにそういわれ、リアは眠りについた。
目が覚めると、夜の9時だった。
「起きたね。まずはこれを飲むといい。飲みながら状況の説明をするから。」
そういってスープを渡された。それをすすっていると
「きみがアダマンタイトゴーレムを倒した後、10分くらいしてから3時間が経過して、ダンジョンの外に出た。その前に、ギルドに報告するためにアダマンタイトゴーレムの残骸の一部と、宝箱を回収した。そしてその宝箱がこれだ。」
「何で箱のままなんですか?」
「それはそうだろう。君が倒したのだから中身も開ける権利もリアのものだ!」
そういわれたので開けることにした。宝箱を開けるとそこには一つの指輪が入っていた。
〈創造神の指輪〉
使用者の使うスキルや魔法におけるデメリット効果をすべて無効にする
簡潔に言うと、ヤバいものが入っていた。しかもリアのスキルとの相性が良すぎる。
「ソニックムーブ」使用時でも物理攻撃ができ、{賭博}スキルでデメリット効果が出ても無効化されるということだ。




