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269話 ∞は無限?

「リーン、とりあえずさっきの話のことは置いといてステータスとかの話をしたいんだけど大丈夫?」


「えぇ、大丈夫よ。」


「それじゃあ、自分のステータスを見てくれる?私は魔法でリーンのステータスを見るから。」


「わかったわ。」


リーン 神格階級(ディエティー)獣魔創(クリエイトデモニッ)造神(クビースト)

(インフィニティ)スキル{夢幻獣魔(むげんじゅうま)

HP ∞

MP ∞

STR ∞

VIT ∞

RST ∞

AGI ∞

魔法:想像魔法

称号神格階級(ディエティー)、無詠唱魔術師、魔法創造、獣魔人、獣魔神、魔神、創造神


ステータスは私と同じくすべて無限、スキルもほぼ同じ効果を持っているもの。もうこれは私と同レベルといって過言ではないだろう。


「やっぱり支配者階級(ルーラード)のものが【創造神】になるか、【創造神】が支配者階級(ルーラード)に至ると神格階級(ディエティー)になるみたいだね。ステータスも全部無限だ。」


「無限。でも少し不可思議じゃない?」


「やっぱりそう思う?」


「えぇ。HPとMPは増減する数値だから無限という値に納得がいく。でも、ほかのステータスは道理が通らない。無限の攻撃力が存在するならそれを定義している数値が存在するということになる。つまり、それ以上の数値も定義できるだろうし、仮にできなくても定義している時点で限りがないとは言えない。」


「そう。それで前に一つ実験をしてみたの。」


「実験?」


「一つ空気と重力以外何も存在しない惑星を世界として作り出してそこに転移してみたの。もちろんそこには何もないし、ステータスに変動がないようにもしたの。その惑星を構成しているのは主に金属や岩石などの物質ね。大きさは100億人くらいだったら暮らせる広さかな?」


地球をイメージして作ったけれど、海もすべて陸地になっているし、大体あってると思う。もしSTR、つまり物理攻撃力が無限にあるというなら、全力で地面を割ろうとすれば粉々に砕ける、最低でも割れるはずだ。


「そして、その惑星を攻撃してみたの。生物だと、耐えれる相手がいないから、巨大な惑星なら、どうなのか試せると思って。普通に考えたら、本当にSTRが無限なら最低でも割れると思うんだけど、ほとんど割れなかったんだよね。全体の10分の1程度のところまでひびが入った程度だったんだよ。」


「つまり、無限という数字の中にも限度があると?」


「私はそう考えてる。無限というのはあくまでも見せかけであって実際には限りなく大きな数字ではあるけれど、限度が存在する。本当に無限だというなら、それは自在に力の大きさを加減することができて、最大が存在しない値なんじゃないかな?最大っていう概念はあるけど、実際にその出力を出すことができないか、出す条件があるとか。」


「なるほど。それなら納得がいくわね。」


「それともう一つ。力を得て鍛錬を積んできたはずの三魔将特にアンチデューンよりも先にリーンが【創造神】になった理由がわからないんだよね。圧倒的なセンスがあったのか、それとも他の要因があるのか。物体を創り出すことは想像魔法でできるのに世界を作ることだけは想像魔法では叶わない。世界を創り出すには{創造}のスキルか、それを内包している何かしらのスキルを獲得しなければならない。」


「私たちの力で{創造}をアンチデューンに上げられないのかしら?神格階級(ディエティー)はステータスを自在に操れるんでしょ?」


「それも試してみたんだけど、{創造}関連のスキルだけは無理だったんだよね。何か条件があるのかな。条件を満たしてないと{創造}のスキルを得ることはできないとか。」


「そうね。それが一番しっくりくるけど、その条件がいまいちわからないわね。私とリアでは進化の過程も違うわけだし。」


「人間からの進化が条件っていうならカインが{創造}を獲得できないことに説明がつかないし。」


「とにかく、いろいろ試してみるしかないんじゃない?」


「そうだね。とりあえずハンゾウにも本体は城の結界から出ないよう言ってあるし、今後はこの結果いないだけで過ごすしかなさそうだね。ニケ村の件が繰り返されても困るし、私に害があるわけでもないのに【創造神】が自分の世界を壊すような真似はしなさそうだし。」


「それもそうね。少し窮屈だけど仕方ないわよね。」


「そうだね。人数が多いからね。まぁ、部屋数は十分にあるし、【リアの世界】も使えるしスペース的には十分だし大丈夫でしょ。あと、リーンは日中はできるだけ私のそばで過ごしてもらえる?」


「どうして?」


「私たちの狙いが【創造神】を撃破することである以上【創造神】はこちらの戦力をそぐことに注力するしかなくなるだろうから、そうなると真っ先に狙われるのはリーンでしょ。万が一にも決壊を超えられることはないと思うけど、もしものためにも近くにいてほしいの。」


「わかったわ。あとは神器回収もしなきゃいけないって言ってたけどそれはどう?」


「そっちは全然。ハンゾウに調べてもらってるんだけど、全く情報が上がってこないのよね。すでに【創造神】に全部取られてるならいいんだけど。」


「そうね。探し続けなきゃいけないってのも大変よね。」


「とにかくこれから城内に引きこもって外の情報収集は続けながら神器が見つかったら回収ってところかな。」


「そうね。神器の回収はどうするの?【創造神】対策は」


「私とリーンで行こうかなって思ってんだけどいいかな?2人くらいなら強固な結界で守り続けることもできるし。」


「そう。ちゃんと対策できるなら私に異論はないわ。」


「というより、リーンもこのくらいの結界なら常時出し続けられると思うから、自分を覆うように出しといたほうがいいかも。何があるかわからないし。」


「それもそうね。あとでやってみるわ。どうせあなたの近くにいるんだし、魔王城内にいる限りは大丈夫でしょ。」

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