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【完結】転生チート少女、チートスキルを得て勇者になる  作者: 雲英侑李
第4部 3章 魔王の権威と日常 編

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255話 寝たきりの過ごし方

それからしばらく、以外にも平穏の日々が流れていった。身の回りのことはカインにすべて任せている。あれ以来リーンは姿を見せていない。普段私が流すよりも強い魔力を有していたし、結界がはがれるまでだけでもかなり時間がかかるだろうから、まだしばらくは顔を出せないだろう。ハンゾウは目覚めてすぐに私のために動いてくれている。ちなみにハンゾウもなかなかの化け物になっていた。ステータスの数値は端折るが、スキルが全て上位のものになっていた。

影分身(かげぶんしん)}{隠蔽術(かくしみのじゅつ)}{変身術(かわりみのじゅつ)}は全て統合され、{並列存在(へいれつそんざい)}となった。自身の分身を20人まで出すことができるようになり、そのすべてが本体となるスキルだ。もちろん{隠蔽術}と{変身術}の能力も引き継がれている。{韋駄天(いだてん)}と{特殊転移}はそれぞれ消滅したが、それをいけにえに新たなスキルを獲得していた。スキル{瞬間影移動(シャドウムーブ)}、影の中を移動することができ、影さえあれば一瞬でどこにでもいくことができる。{韋駄天}のAGIへのブーストは完全に失われてしまっているけれど、このスキルがあれば必要ないだろう。

そして{物体操作(オブジェクトマスター)}は{原子操作(アトミックマスター)}へと進化していた。物体だけでなく、それを構成する原子まで自由自在に操ることができるスキルだ。これも強力なスキルだ。さらに追加で状態魔法という魔法を使用できるようになっていた。この魔法は使用に魔力を必要としない代わりにそれぞれの魔法に応じた媒体が必要になる。この魔法でできることは相手の状態を定義すること。媒体にもよるけれど、低位のものなら麻痺や低級の呪い。上位のものになると、即死や石化、昏睡といった物がある。どれも相手との実力者や使用した状況によって反射されることがあるので危険なものだ。ハンゾウはステータスが全体的に低いし、不向きな魔法だろう。

種族は蜥蜴人(リザードマン)から超越存在(アルティメット)蜥蜴人(リザードマン)]へと進化し、称号からは韋駄天が失われ、『影に生きる者』が追加されていた。

まさに忍という感じでとてもよく働いてくれている。


アンチデューンからは定期的に連絡があるけれど、目的の悪魔がいる世界へ行ってもほかの世界へ渡る術を持っているらしく逃げてしまうらしい。それでなかなか捕まえることができずに苦戦しているようだ。

そんな感じで私の周りではいろいろなことが起きていたけれど、私自身は動くことができず、特にすることもなかった。そこで、魔法やスキルに拡張性がないかいろいろ模索しているところだ。1週間やって分かったのは想像魔法として今まで使っていたものは正確には想像魔法の中でも魔法創造というものだったことだ。魔法創造により生み出した魔法を打ち出しているだけで、正確には想像魔法ではない。

ようやく私も使えるようになったのだけれど、想像魔法は魔力を使うことで、あらゆることを自在に行えるのだ。魔法創造とあまり変わりがないように見えるけれど、この間には大きな差がある。魔法創造は魔法として創り出しているのに対して、想像魔法は思った通りに勝手に具現化してくれるのだ。

分かりやすく言うと、魔法創造ではそれ専用の詠唱があったり、魔法の名前が付けられているのに対して、想像魔法では「想像魔法」と唱えるだけで、思い描いたことを具現化できる。つまり、発動までの時間に大きな差が出てくる。魔法創造で5秒ほどかかっていたのもがノータイムで使用できるようになったのだ。これはこれからも重宝できそうだ。これで、解呪できないか試してみたけれど、世界の理にかかわるものと、この世界の【創造神】が禁じていることは具現化できないらしい。

次にスキルの拡張性についてだ。スキルは私に限り、魂魔力を消費して用意された効果から好きなものを選んで作成することができる。これはあくまでも用意された効果の中から組み合わせて、ほしい効果を実現させなければならない。それだとあまりに不便だと思い、スキル{スキル作成}を使用しながらいろいろと考えてみた。そしていろいろと考え、試してみた結果、一つの知見が得られた。配下のスキルをひたすら使わせて、鍛えてみたところそのスキルが上位のスキルに進化した。つまり、スキルは一定以上の熟練度になると進化するということだ。そして【リアの世界】にいる寿命の無い魔物にスキルを与えて観察してみたところ、スキルの進化には上限がなさそうだった。一定以上鍛えたらスキルが強化される。その一定のラインに達するまでの時間は進化の回数を重ねるにつれて、長くなっているけれど、確実に進化している。おそらくスキルの進化には上限がなく、ムゲンに進化することができるのだろう。ただ、一定以上の進化になると、スキル効果の増幅だけになるし、そこまで高位のスキルにする必要はないはずだ。


そして最後に【リアの世界】を見て気が付いたのだけれど、いつの間にか【リアの世界】に魔王種を超える存在が現れている。魔王の上に君臨する魔王種のさらに上、覚醒魔王(かくせいまおう)という種族が現れている。それも新顔だ。すでにいた魔王や魔王種が進化したのではなく、突然現れたようだ。種族を見たところ超越存在に至っているみたいだし、実力者に変わりはないかな。種族は人魔族(デモノイド)みたいだし、もともと強かった人間が魔族に落ちたといったところだろうし、放置してても問題はないかな。


それから魔法とスキルの研究をさらに進め、いつの間にかさらに1週間が経過していた。アンチデューン速く戻ってきてくれないかな?

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