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【完結】転生チート少女、チートスキルを得て勇者になる  作者: 雲英侑李
第4部 3章 魔王の権威と日常 編
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251話 原初の悪魔

そう言ってリーンは退出していった。動けないだけでこんなにも不便で退屈なのかと思いながらリーンが戻ってくるのを待っていた。


戻ってきたリーンの手には瓶が3本握られていた。


「ごめんね、リア。純血の悪魔が見つからなかったわ。一応四天王たちにいないか確認させて入るけれど、今のところ見つからないわね。そもそも純血の悪魔ってほとんど存在しないらしくて、いても、悪魔たちの世界では姿を隠しているらしいの。それで絶滅したって噂もあるくらいらしいわ。」


「そう。純血の悪魔については私も知ってたけどやっぱりいないそうだね。どうしよう。このまま動けないとなると、【創造神】が攻め込んできたときに対抗できないんだよね。呪毒の解除方法は解毒剤以外にないみたいだし、どうにかして見つけないとね。私は自力で動けないからみんなに頑張ってもらうことになるけど、できるだけサポートはするからお願いね。」


「えぇ。できるだけ早く見つけられるよう頑張るわ。一応、各地に散っていた魔族たちに何か情報がないか確認はしたのだけれど、やっぱり悪魔自体の目撃例がないから情報は全く集まらなかったわ。」


「どこかの国に見つかるより先にここに来るから仕方ないよね。」


純血の悪魔って、本当に血が受け継がれてきた悪魔だけなのかな?進化とかでそうなったりしてくれると簡単に解決しそうなんだけど。

スキル{世界の理}で純血の悪魔について調べる。横から不思議そうにリーンが見ているが今は無視だ。


悪魔における純血

悪魔は交配によって増える種とそうでない種がおり、それぞれ純血の基準が異なる。

交配によって増える種の場合、その交配の過程で一切他種族の血が入っていないものを指す。ただし、交配によって増える種は他種族の精を糧としているので、純血の個体はほとんど存在しない。

交配によって増えない種の場合、そもそも数を増やす手段が、分裂、もしくは創造の2つのみである。分裂するものは元は創造されたものであり、創造されたものをたどった先にはその始祖となる存在がいる。その始祖が純血の悪魔として扱われる。ちなみにこの始祖は原初の悪魔と呼ばれ9柱しか存在しておらず、現在生存しているかどうかさえ不明である。


つまり、悪魔意外と交配をしていないサキュバスやインキュバス、もしくは原初の悪魔を見つけなきゃいけないんだ。どっちもハードルが高そう・・・・・・。一応原初の悪魔についてみておこうかな。


原初の悪魔

【基軸世界】の誕生と同時に【基軸世界】の【創造神】が作り出したいずれかの世界に誕生した9柱の悪魔。それぞれ何かしらの大罪を背負っている。憤怒のサタン、傲慢のルシファー、暴食のベルゼブブ、強欲のマモン、怠惰のベルフェゴール、嫉妬のリヴァイアサン、色欲のアスモデウス、虚飾のバビロン、憂鬱のアスタロト。

それぞれが大罪に応じた能力を所持している。それに加え、浄化によって倒した場合、肉体の再構築が行われ、それぞれに対応した美徳を所持した七元徳の天使が現れる。憤怒のサタンは忍耐のウリエル、傲慢のルシファーは謙虚のサリエル、暴食のベルゼブブは節制のラファエル、強欲のマモンは寛容のミカエル、怠惰のベルフェゴールは勤勉のガブリエル、嫉妬のリヴァイアサンは感謝のハニエル、虚飾のバビロンは誠実のラギュエル、憂鬱のアスタロトは明朗のチャミュエル、といった風に変化する。それぞれ変体後の美徳に応じて能力も変化する。


なんだか倒したことのあるやつらが7人もいる気がする・・・・・・。つまり、すべての世界を探したとしても原初の悪魔はあと2人しかいないのかぁ。それを見つけるか、どうにかして交配経歴の無い一族の悪魔を探さないと。さすがにどちらもそうそういないが、それをしないと私が動けない。早く動けるようにならないと、さすがに【創造神】が攻めてきちゃうかも・・・・・・。

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