表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】転生チート少女、チートスキルを得て勇者になる  作者: 雲英侑李
第4部 3章 魔王の権威と日常 編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

243/324

243話 『叛逆者』

「まずあなたをおびき出したことについてですが、私の配下の一人がどうしても獣魔人になりたいというんです。私の能力なら、種族を変えることくらいはできるのですが、何になるにしても鑑定をしなければならないのでその協力を仰ぎたいのです。」


「それは別にかまわないわ。というより、協力を仰ぎたいとは言ってるけどあなたもう私のこと鑑定してるでしょう。結界の外に出てくるときに魔法の気配を感じたわ。対象は私だったみたいだし、鑑定してたんでしょう?」


「バレてましたか。すみません。それでは一つお聞きしてもいいですか?」


「聞きたいことは分かるわ。『叛逆者』についてでしょ。これはこの世界を創り出した神に叛逆し、敗れたものに付けられる烙印のようなものよ。この世界を作った神はこの世界を自身の遊戯盤としか思ってないとんでもないクソ野郎なのよ。それでも実力は確かで私は破れてしまった……」


「そうなんですね。【創造神】がクソ野郎だというのは私にもわかります。私はこの世界の勇者が魔王になってしまう負の循環を止めようとしていた異世界の勇者を【創造神】に操られて殺してしまいました。私はそれから【創造神】を倒すために力を蓄えています。魔王になり、さらには私自身の世界を創り出し、私も【創造神】になりました。そして、奴が乗り移った者とつい最近戦いました。」


「あんなものと戦ったの!?私たちは【創造神】の放った手駒にさえ勝てなかったんだけど。それにやつが乗り移った者とってことでしょ?」


「おそらく。奴は神器を装備していました。それに対して私も神器を装備していたので何とか対応できました。しかし、乗り移っていた器が物理、魔法攻撃を無効化していたので、攻撃は効かず、かなりの苦戦を強いられました。しかし、初見のスキルであれば、対応が遅れて一瞬だけ効果がある事が分かってやつを私の世界に引き込んでなんとか勝つことができました。ただ、そこまでしないと勝てなかったのはやっぱり力不足を感じましたね。」


「それでも十分強いわよ。ちょっと待ってね。他の3人もここに呼びよせるわ。私たちは4人で神に挑んで敗れたの。それで見せしめとしてこの世界に残されたのよ。」


そう言いながら、私が魔法通話するときと同じような体制に入る。見たところ、同種族間で意思の疎通ができるスキルのようだ。


「待たせちゃってごめんね。それであなたに聞きたいんだけど、本気で【創造神】とやりあう気はあるの?」


「はい。その後のことは何も決めていませんけど、今はそれだけを目標に強くなろうと日々研鑽を積んでいます。」


「そう。それなら私は協力させてもらうわ。他の3人がなんていうかはわからないけれど、私はあなたと行動を共にして、【創造神】を倒したその先を見てみたい!そのためにも私はあなたについていくわ。」


「ありがとうございます。でも本当にいいんですか?これまで謎が多いとされていた獣魔人が人間の目にもつく可能性がある場所にとどまって」


「もともと鑑定を使える人がいた時に『叛逆者』の称号を見られるのが嫌で人間とのかかわりをたっていたの。でも、あなたなら信用できる。それに少しは人間ともかかわってみたいし。あと、私たち4人に敬語は不要よ」


「分かった。それじゃあよろしくね。サダン。」


「よろしく、リア。それじゃあほかの3人が来るまでここでくつろがせてもらうわね。」


「好きにしといていいよ。私は村人に頼まれてた畑の水やりの続きをしてくるから。」


そう言って私は家の外に出る。万が一、クヌム王国からの軍が来た場合に対応できるようにというのもある。

が、それよりも先にかなりの速度でこちらに向かってきている気配がある。おそらく獣魔人のだれかだろう。獣魔人はこの結界には引っかからないようなのでこのまま待っていればいいだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ