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【完結】転生チート少女、チートスキルを得て勇者になる  作者: 雲英侑李
第4部 3章 魔王の権威と日常 編
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231話 ニケ村へ

あっという間に昼前になり、進化した人たちに城の警備をお願いした。現在眠りについていない配下たちよりも彼らの方がよっぽど強い。幹部たちが目覚めるまでは城を離れる際に彼らに城の守りを託すしかないだろう。

そこまでして私がリーンさんを連れて向かったのはニケ村だ。一昨日、お母さんに明後日帰ると言ったのでちゃんと帰ってきた。リーンを連れてきたのにはちゃんと理由もある。


「アランたちに会うの久々だから楽しみだわ!」


リーンはそんなふうにはしゃいでいた。久々に友人に会えるのだから楽しみなのだろう。私たちは家の前まで行き、目を合わせ、勢いよくドアを開けた。


「ただいまー」


私は間延びのした感じで至って普通に中に入ったが、中にいた両親は言葉を発せない様子だった。


「リーンさん、生きてたんですね。」


やがてアランが涙を流しながらそう言った。どういうことだろうか。死んだことにでもされているのだろうか?


「ダンジョンで全滅しかけていた私たち全員をリアちゃんが救ってくれたの。」


「そうだったのか。リアもなんで教えてくれなかったんだ。キルスでは全員死んだことになってるらしいぞ。」


「やっぱりそうなんだ。全滅の情報が速いし、元々誰かから狙われていたのかもね。そう考えるとキルスに帰らせるのは危険かも。」


「そうね。魔王城で匿うのが最善じゃないかしら?今のリアなら全員守れるでしょ。」


ようやく落ち着いて食事の準備を済ませたリリスがそう言った。確かにその通りだ。


「とりあえず食べながら話そう!」


私がそういうと全員が食卓につき食事を始めた。リーンたちが襲撃された件についての詳細や、これからについて少し意見を聞いた。こう言ったことは自分だけでなくより多くの人に意見を聞くべきなのだ。

そして食べ終わり、最後に今回の本題とも言えることを尋ねた。


「アレウたちってどこにいる?彼らの言ってた進化の準備ができたから速いうちに進化してもらいたいんだけど。」


「すぐに呼んでくるから待っててくれ」


アランはそういうと家から出て行った。そういえば2人は進化したいと思わないのだろうか?


「お母さんは進化したいって思わないの?」


「そうねぇ。ずっとリアやリーンと一緒にいれるのは嬉しいけど、私はずっとアランと一緒にいたいから、あの人次第かしらね。アランが進化するって言ったら私も一緒に進化するわ。」


相変わらずラブラブなようで羨ましい。2人とも浮気などせず喧嘩もほとんどしたことがなくずっと仲がいい。私にこんな人は現れないんだろうな。

そんなふうに考えているとアランがアレウたちを連れてきた。


「リアさん。進化の準備ができたって本当ですか!」


「はい。ただ、進化の際無防備になるので魔王城で保護しながらの進化になりますけどいいですか?多分5日ほど眠ることになります。」


それから進化についての説明を詳しくしていく。なぜかアランもしっかり聞いていたけれど、今は置いておこう。説明を終えてアレウたちが臣下に同意したので魔王城に連れ帰ることにした。


「そしたら魔王城に戻るね。アレウたちの進化が完了したらまたくるから。」


そう言い残し、ニケ村を後にした。さて、アレウたちの進化をさっさと終わらせることにしよう。

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