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【完結】転生チート少女、チートスキルを得て勇者になる  作者: 雲英侑李
第4部 3章 魔王の権威と日常 編
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228話 七龍

私が転移したのは【リアの世界】の中でも、最近現れた七龍(しちりゅう)と呼ばれる7属性の龍たちの住処付近だ。この龍たちは数百年前から存在はしていたものの、最近急に暴れだし、人間たちを困らせている厄介者だ。それに魔王たちでもほとんど歯が立たない始末だ。一体一体なら十分に倒せるのだろうが、7体一気に襲い掛かってくる厄介極まりない相手だ。

その住処の近くなのだが、ここから歩いて5分といったところだろう。リーンに説明をしながら向かう。


「リーンさん、ここは私が創った【リアの世界】です。これから向かうのは最近暴れている厄介者の七龍という7体の龍を倒しに行きます。少し危険な相手ですが、防御の魔法も掛けますし、リーンさんが攻撃を受けることはありません。」


「そんな力を持つモンスターを倒してしまって世界の均衡は大丈夫なの?」


「はい。どちらかというとあいつらがいるせいで均衡が崩れかけているので。それと、このあともう一体倒しに行きたいモンスターがいるので、ここでは神器・ミョルニルだけ使いますね。」


「分かったわ。それじゃあ防御の魔法をお願いしてもいい?私も上級のものを使えるけど、たぶん私のじゃ意味がないと思うから。」


「そうですね。また今度、いろんな魔法の術式を伝えるので使ってみてください。多分今のリーンさんなら使えるものもあると思うので。結界魔法【絶対領域】」


話しながらついでに結界の魔法を発動させる。【創造神】へ進化する際に魔王城全体に貼った結界と同じものだ。これがあればどんな攻撃も通らないし、私以外リーンにさん触れることもできない。


「ついでのように魔法を発動させるのね。すごく強力な結界みたいね。」


「はい。それがあれば私以外が外から中に入ったり攻撃したりすることは出来ません。」


「それはすごいわね。しかも中からの攻撃は出来るのね。さすがはリアね。こんな魔法も当たり前のように使っちゃうなんて。」


「魔力が無限にあるのでこれくらいは余裕ですよ。リーンさん、そろそろつきます。念のため警戒していてください。あと、無いとは思いますが、私に何かあったらすぐに逃げてください。」


「わかったわ。」


2人で慎重に七龍の住む洞窟に入る。山のふもとにある洞窟なのだが、中は山をくりぬいたようになっており、龍たちも悠々と飛び回れる広さだ。私は不意打ちに備えて空間収納からミョルニルを取り出す。リーンに注意事項を伝えるのも忘れない。


「リーンさん、私がこれを装備している限り、私以外の存在はスキルと魔法が使えないので注意してください。」


「そんな効果まであるの?それはすごいけど、個人での戦闘でしか使えなさそうね。」


「そうなんですよね。さてそろそろ襲い掛かってくると思います。」


ここにいるのは大地龍ガイア、火炎龍(かえんりゅう)フレア、暴風龍(ぼうふうりゅう)ウィンド、氷結龍(ひょうけつりゅう)アイス、閃光龍(せんこうりゅう)ライト、暗黒龍(あんこくりゅう)ブラック、鋼鐵龍(こうてつりゅう)アインの7体だ。それぞれが特殊な力を持つが、それは割愛する。ミョルニルがあればそれらもすべて貫通できる。大地龍ガイアと鋼鐵龍アイン以外は全員空を飛ぶことができる。


「貴様は何者だ?ここが七龍の住処であると知って侵入してきたのか?」


「そうだよ。ここにはこの世界で暴れてる7体の龍がいるんでしょ。私はあなたたちを倒すために来たんだから。」


「笑止。我らをたった二人でか。その程度の戦力出来たことを後悔するがよい。」


「二人ではないですよ。彼女は連れてきただけです。戦うのは私だけですよ。」


「たった一人で我ら全員を倒すなど不可能に決まっておろう。それだけの自信があるというならかかってくるがいい。」


「もう勝ったつもりですか。まぁ、先手を譲ってくれるというならさっさと終わらせますか。【創造神】スキル{神雷(しんらい)}」


私もどんな感じなのかわからない状態で使ったものの、発動させてそれがどういうスキルなのか分かった。自分自身が雷となり、相手に触れることで確実に殺すことができる威力で攻撃する。ミョルニルとその所持者が融合し、雷になる。そして光の速さで移動することができる。今回はあえてリーダー格っぽいさっきしゃべっていた鋼鐵龍アイン以外をすべて倒し切る。というのも鋼鐵龍は全身が金属でできているので電気はすべて地面に流れてしまう。

一瞬にして6体の龍が殺され、何が起こったのかもわからずに鋼鐵龍アインは硬直していた。


「これで分かりましたか。あなたたちと私には圧倒的な開きがある。それではトドメです。加速魔法【瞬間移動(しゅんかんいどう)】」


この魔法は【ソニックムーブ】をもとに開発した、身体能力の中でもAGIを極限まで高める魔法。元のステータスにもよるが、私の場合、音速を超える速度で移動することができるようになる。それで一気にアインまで接近すると、ミョルニルで殴りつける。鋼鐵龍という存在は圧倒的な物理防御力を誇るが、ミョルニルの{防御無視}があれば関係ない。


「これで終わりです。さようなら」


そう言いつつミョルニルをたたきつける。全身が金属でできてるだけあってすべて砕け散った。

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