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【完結】転生チート少女、チートスキルを得て勇者になる  作者: 雲英侑李
第4部 2章 進化 編

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212話 三魔将

玉座の間に戻った後、アンチデューンに指示してディアを玉座の間に連れてこさせた。


「魔王様、私に何の御用でしょうか?」


丁寧に話しかけてくるが彼女は異質だ。デーモンロードであり、かなりの力を有しているにもかかわらずあたかもアークデーモン、その中でもかなり弱い存在に見えるような偽装をしている。鑑定結果も偽装されるようになっている。しかし、【魔素鑑定】で鑑定した結果、体内の魂魔力量が明らかにアークデーモンのそれではない。デーモンロードの中でも最上位に君臨するほどの存在だろう。おそらくアンチデューンも種族を偽装していることに気が付いていないのだろう。


(アンチデューン、30分後に幹部全員を玉座の間に集めてちょうだい。カインには伝えなくていいわ。あなたは来てちょうだい。)


(かしこまりました。)


他にもこういう魔族がいるかもしれないので先にアンチデューンに知らせて幹部全員と面会する予定を取り付ける。


「もっと楽にしてもらっていいですよ。口調ももっと砕けた感じで。あんまり固い言い方をされると私も気を張らないといけないから。」


「分かりました。それで、何の用ですか?」


「単刀直入に言わせてもらうわ。あなたはなぜ弱いふりをしているのかしら?」


ディアは一切表情を変えず


「何のことでしょうか?私は常に自身の力を最大限引き出せるようにしていますが。」


「では、なぜ私の鑑定魔法であなたの種族がアークデーモンと出るのでしょうか?あなたの力を見たところデーモンロード、その中でも最上位の存在だと思うのですが。」


「全てお見通しってわけね。そうだよ魔王様。わたしはデーモンロードの頂点に君臨する悪魔だ。鑑定までごまかしてったっていうのになんでわかったのか聞かせてもらえるかい?」


話し方まで一気に変わって少し驚いたが、デーモンロードの頂点に君臨するほどの悪魔がなぜ擬態していたのかは後で聞くとしよう。


「あなたは魔力って何からできていると思う?」


「魔力?さぁ、魂から湧いて出てくることは知っていますが、それ以上は分からないですね。」


「魔力、そして魂を構成するのは魂魔力というものです。私はこれを鑑定する魔法を持っているのだけれど、それは通常知覚できないから、偽装することもできない。その魂魔力の量が明らかにアークデーモンにしては多すぎるし、デーモンロードにしても多いくらいだったから、さすがにアークデーモンじゃないっていうのはすぐにわかったよ。」


「なるほど。聞いてはいたがやはり規格外ですね魔王様は。それで、強さをごまかしていたくらいでわざわざこんなところに呼ばないでしょ。本当の要件は何ですか?」


「私は、魔王軍をより組織として円滑に回るようにしたいと考えています。なので、その第一歩として四天王を結成します。幹部の中から上位4人を四天王として樹立して、組織の中に組み込もうと思っていて、頂点に私、その直轄に三魔将さらにその下に四天王といった形にして、三魔将(さんましょう)が私からの命令を自身で行うか、四天王に割り振るかを決めて、四天王はそれより下の魔族や魔物たちを束ねて、現場で直接の指示や、戦闘をする感じにしようと思ってるんだけど、あなたには三魔将の一人になってもらいたいの。」


それには少し驚いた様子を見せたディアだったが、


「本当に私でいいんですか魔王様。てっきり四天王になってくれって言われると思ってたんですけど、まさか三魔将の方だとは思わなかったです。魔王様がそれでいいと判断したんなら私に異論はないですよ。」


「それじゃあ決まりね。これからは魔王じゃなくて名前で呼ぶように。もうしばらくしたらほかの幹部たちが来ると思うから、その中から四天王を選抜するわよ。四天王より下の組織に関しては四天王に丸投げすればどうにかしてくれるでしょう。」


ディアは少しあきれたような表情をしながらも


「そうですね。それでは改めて、デーモンロードディア、三魔将の一人としてリア様に誠心誠意お仕えさせていただきます。」


そういいながら跪いた。いくらラフに接してほしいとはいえ、これにはこたえなければならないだろう。


「はい。これからよろしくお願いしますねディア。」


こうして、三魔将のメンバーが正式に決まったころにアンチデューンが他の幹部を引き連れて入室してきた。

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