表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】転生チート少女、チートスキルを得て勇者になる  作者: 雲英侑李
第4部 2章 進化 編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

208/324

208話 過去

「あの方はどなたなのですか?」


状況を理解できていないダリスが尋ねてきた急に現れて急に去っていったので彼らからすれば謎でしかない。


「あなたたちはあのダンジョンについてなんて聞いてる?」


「えーと、10年くらい前に『獅子の牙』っていうAランク冒険者パーティーが調査に行ったときに入口付近にグリフォンが出現して全滅してそれがきっかけでこれまで調査が行われていなかったということくらいです。」


「それを知ってるなら話は早いわね。彼はその『獅子の牙』のリーダーだったカインよ。彼だけは生き返らせることに成功したのよ。アンデッドとしてだけれど。それでも最上位種だから人間と見た目は変わらないからアンデッドだってわかりずらいけどね。」


「そうなんですか。他の3人はなくなったのですね。勇者リアと同時期に活躍していたキルスの冒険者たちのエースのような存在だと聞いていたのですが。」


「そうね。私はキルスにいないことも多かったからね。普通の依頼は受けれなかったし。」


「つかぬことをお聞きしますが、リアさんはおいくつですか。見た目は幼いですが、10年前には冒険者として活動していたとなると、かなりお年を召されていると思うのですが。」


そういえば鑑定したとき年齢が表示されなくなってたんだよな。【淫魔世界(サキュバスワールド)】で確認したときは14歳だったから、『世界の狭間』で約9年が経過したことになるかな。となると実年齢は23歳?精神年齢で行けば10歳の時に前世の記憶を取り戻したからもっと高く見積もってもいいかもしれない。ただ、自分でもときどき思うのだが、精神年齢は実年齢よりも幼い気がする。実際は他の世界でかなりの時間を過ごしてきたが、それが精神面を成長させてくれたかというとそうでもなかった。それどころか全く変わっていない気がする。


「少し質問としては難しいですが、わかりやすく言うと、実年齢が23歳で精神年齢は14歳といったところですかね。言葉遣いとかはきちんと覚えましたけど、それ以外は意外と精神的に成長していないんですよね。」


「そうなんですね。ということは13歳の時にはすでに冒険者だったということですか!」


「はい。たしか11歳になってすぐ位にギルドに登録したんですよね。いろいろあって最初からSランクでしたけど。まぁ、いろんなことがありましたけれど、いい思い出が多いですよ。」


「へぇー。俺、いま25歳だからそう考えると俺の方が年上になるのか。」


「そうなりますね。冒険者としての活動も10年間やっていないので少し懐かしいですね。今では私はどちらかというと冒険者の敵ですからね。私は仲良くしたいのですが、魔王なのでね。正体を隠せば問題ないでしょうけど。」


「そうですよね。魔王になった理由をお聞きしても?」


「はい。私はとある理由があってこの世界を創り出した【創造神】を憎んでいます。その【創造神】を倒すために力が必要なのです。それでまずは魔王になって力を得るのが一番だと思って魔王になりました。それからもどんどん力を蓄えてますよ。最近これ以上どうすればいいかわからないのですが、実家で過ごしながらいろいろと探って・・・・・・」


ここで言葉に詰まる。


「どうされました?」


ダリスが心配そうに尋ねてきた。私はそれどころではなかった。今思い出したが、昨日家に帰ってない。帰らないことを連絡するのも忘れてた。


「アンチデューン、ほんの少しだけここを離れるから警備を厳重にしとくように。2~3分で戻ってくるから。スキル{時空間転移}」


そういいながら転移する。

残されたダリス一行は、何が起こったのかわからずポカーンとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ