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174話 【色欲】の悪魔と【純潔】の天使

まずはアスモデウスがいる場所について配下たちから聞き出した。居場所を知らないものが多い中、数人の証言から場所の特定をすることができた。そして次に1か月かけて配下の数を少しずつ減らしていった。定期的に配下のサキュバスたちから{レベルドレイン}でレベルをすべて奪いレベル上げに行かせた。そうするとレベルが低いことにより倒されて帰ってこない個体がいた。倒されたら契約しているので私にも伝わってくるのだが、倒されるでもなく人間の性奴隷としてもてあそばれている者もいるようだ。

とりあえず1か月でレベルを1上げながら配下の数を30人に減らすことに成功した。これなら全員からレベルを奪っていなくなれば倒されるなどして彼女らは生きられなくなるだろう。

そうなればこの世界に混沌が訪れることもない。そして30人全員のレベルを丸1週間かけて吸い続けた。そして全員のレベルを1にして、レベル上げに向かわせた。

これでアスモデウスを倒すための準備は終わったのでさっそく倒しに行くことにした。念のため王都により女王に


「アスモデウスを倒しに行く。倒したら私は元の世界に帰還するのでここには戻ってこない。支配していたサキュバスたちは処分した」


と伝言をし、アスモデウスの居城へ向かった。そこは外観はまさに魔王が住んでいそうな見た目をしていた。中に侵入するとたくさんのサキュバスたちが襲い掛かってきたが全員が私に触れられるだけで痙攣しながら倒れていく。これだけ強いのも考え物だと思いながら歩いていると【悪魔世界】で大罪の悪魔たちがいた部屋と同じ内装の部屋にたどり着いた。そしてその部屋に置いてある机をはさんで一人のサキュバスが座っていた。


「『淫魔女王(サキュバスクイーン)』たる童に何の用じゃ。我が配下たちを蹴散らしてくれたようじゃが何のつもりじゃ?」


落ち着いた声色で、しかし確かな怒りを放ちながらそう尋ねてきた。


「あなたを倒しに来ました。私は私の目的のためにあなたを倒さなければならないのです。すでに

【悪魔世界】にいたあなたと同格の大罪の悪魔6柱は倒しています。後はあなただけなんですよ。」


私がそういうと、アスモデウスは高笑いしながらこう言い放った。


「あの6人を倒したからなんだというのじゃ?私を倒せるとは思わないことね。倒せる自信があるというのならあの6人を倒した攻撃と同じもの童に打って見せよ。」


「それではお望みどおりに【プロテクション・マジック】禁呪【天界の裁き(ホーリー・ジャッジ)】」


私はアスモデウスに対して魔法を発動させる。大罪の悪魔たちを倒した時と同じ手法だ。おそらくこれにより、7柱目の七元徳の天使が出てくるはずだ。

私はそう考えながら魔法を受けたアスモデウスを観察する。すると光に包まれながらも苦しむ様子が確認できた。少しすると急に様子が変わり、背中からこれまで生えていた羽とは異なるものが経てきて、そてと入れ替わるようにもともと生えていた羽、角、しっぽがなくなった。そして光がやむとそこにはまさに天使というのにふさわしい立ち姿をした存在がたたずんでいた。


「私は七元徳の天使の一柱である純潔の天使。名をメタトロンと申します。悪魔の中にありし我が魂を開放してくださり誠にありがとうございます。しかしあなた様も悪魔のようですね。我々天使はいかなる理由があろうと悪魔を浄化しなければならないと定められております。お許しください。」


そういいながら私に向かって攻撃を開始した。魔力量が多いようで神聖系統の魔法を連続で使用してきた。それに対して私は前回と同じ方法で対抗する。


「想像高等暗黒魔法【蝕王(しょくおう)】」


魔法の効果により私の魔力が一気にメタトロンに流れ込むメタトロンは私を倒せばこの魔法が解除されて自身が助かる事が分かっているのか苦しそうな表情を浮かべてはいるが一向に戦闘をやめる気配はない。私はそれ以上何をすることもできなかったのでひたすらにメタトロンの攻撃をかわし続けた。そして5分ほどで動かなくなった。そこにさらに大量の魔力を流し込みメタトロンの体を蝕み、メタトロンは絶命した。そして【蝕王】の効果によりその力が私に流れ込んでくるのを感じた。これでこの世界も攻略完了だ。2か月もかかってしまったが仕方がないだろう。

{時空間転移}も使用可能になったみたいだし、一度『世界の狭間』に戻ろう。

そして私はスキルを発動し『世界な狭間』へと転移した。

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