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159話 七元徳の天使

「【プロテクション・マジック】禁呪【天界の裁き(ホーリー・ジャッジ)】」


私がそう唱えた瞬間、悪魔を浄化する光が辺りを包んだ。しかし今は私も悪魔なので浄化されないように【プロテクション・マジック】で自分の身の安全を確保する。

禁呪【天界の裁き(ホーリー・ジャッジ)】は邪なる存在を消滅させる魔法である。【基軸世界】のデーモンロードは魔法を無効化する力を持っているらしいが、この世界では持っている者はいないらしい。そのため、この世界ではこの魔法が何よりも強いのだ。

6柱の悪魔たちのうち何柱かは何か言いたげな顔をしたまま浄化された。

かに思われたが、そこには大罪を失った悪魔たち、いや新たな姿に生まれ変わった6柱の天使がいた。

先ほどと外見に大きな差はないのでどれが誰なのかは判断が付くが態度がかなり違う。

彼女らを警戒しながら観察しているとサタンが口を開き、それに続いてほかのものたちも次々に口を開いた。


「私は七元徳の中でも忍耐の天使ウリエルです。対立存在の悪魔であるサタンが浄化され生まれ変わった姿です。」


「同じく謙虚の天使サリエルと申します。ルシファーの生まれ変わりの存在でございます。」


「節制の天使ラファエル。ベルゼブブの生まれ変わり。」


「寛容の天使のミカエルです。強欲の悪魔マモンの生まれ変わりの姿でございます。」


「勤勉の天使ガブリエルと申します。怠惰ベルフェゴールが生まれ変わった姿でございます。」


「最後に私、感謝の天使ハニエルです。嫉妬の悪魔リヴァイアサンの生まれ変わりです。我々6人を悪魔から天使へと浄化していただきありがとうございました。」


ようやく自己紹介が終わったと思ったらそのままウリエルが話し始めた。


「浄化していただき、天使として我々を悪魔から解放していただいたご恩はありますが、我々七元徳の天使と七つの大罪の悪魔は敵対関係にあります。あなた様は現在先ほど浄化した大罪6つをその身に宿しています。大罪は持ち主を殺すか浄化するほかその身から引きはがすことは出来ません。しかし、6つもの大罪となると殺すほかに消滅させることは出来ないのであなたを殺させていただきます。」


なんだかとんでもない話になっている。さっきまでは私のおかげで救われたみたいな感じだったのに今度は殺すとか言い始めた。仕方がないので今度は天使たちにも効果があるであろう魔法を創り出し先手を打って攻撃を仕掛けることにした。

即死や呪いなどといった攻撃には耐性があるだろうから、普通に火力の高い攻撃を仕掛けるべきだろう。熾天使なので炎にも耐性がありそうだ。そうなると有効な攻撃手段は………………


「そろそろよろしいですか。なにか言い残したことがあればどうぞおしゃってください。」


天使たち全員で一つの魔法を完成させて、代表してサタンが声をかけてきた。

言い残したことならいくらでもあると言わんばかりに私は大きく口を開いた。

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