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153話【鬼世界】

スサノオを倒したことで{次元間移動}を使用することができるようになっていたのでこれ以上厄介事に巻き込まれないうちに『世界の狭間』へ戻ることにした。


「スキル{次元間移動}」


そう唱え『世界の狭間』へと戻ってきた。ここまでは順調に倒せているが、ここまで順調すぎるとなんだか不安になってくる。とりあえず獲得したスキルを確認しよう。


勇者スキル{(ゆう)}勇者が、【勇者世界(ブレイブワールド)】にて、このスキルを持つものを倒すことで継承することができるスキル。

魔物と人間からの攻撃を飛び道具含めすべて無効化することができる。さらにスキル所持者が目の前にいる敵を倒したいと心の底から強く望むとすべてのステータスが倍になる。


これがあれば人間や魔物と戦うときは何も心配なさそうだ。しかし、【創造神】には意味がないだろうし、今【勇者世界(ブレイブワールド)に言って気が付いたのだが、ここから入ることができる世界の中ではこれらのスキルは効果を発揮しないらしい。発揮できるのは『世界の狭間』と【基軸世界】のみのようだ。

あまり油断せず気を付けながら進むようにしないと。


さて、スキルの確認もできたことだし、次に行く世界を決めよう。なんとなく楽に終わりそうな気がするのは【鬼世界(オーガワールド)】と【死者世界(アンデッドワールド)】の2つだ。ほかは何かしら大変そうな気がするので、とりあえずさっさとこの2つを終わらせようと考え、まずは【鬼世界(オーガワールド)】へと行くことにした。ここで倒さなければならないのは酒呑童子だ。お酒が好きな鬼だったはず。この世界ではどんな存在なのかわからないが行ってみるしかないだろう。


鬼世界(オーガワールド)】につながる裂け目の前まで来て一つ息をつくと私はその中へ飛び込んだ!

その先に広がっていたのは思いもよらない光景だった。

まるで江戸時代の日本を彷彿とさせるような木造の建物が立ち並んでいた。そこでは様々な商いが行われており、おそらくこの付近に酒呑童子がいるのだろう。

イメージとしては大柄な男のイメージだが、どんな奴なんだろう。町人の中にも人間以外の種族が混じっており、日本とはかなり違う世界のようだ。しかし鬼らしき種族は見当たらずここは本当に【鬼世界(オーガワールド)】なのか疑いたくなった。

一応自分の姿を確認してみたが、鬼になっているのではなく元の姿のまま和服を着ていた。武器も携帯していないのでこの世界では魔法とスキルで戦うしかなさそうだ。スキルなども【勇者世界(ブレイブワールド)】に行った時と同じだった。

スキル確認を終えて周囲の情報を得ようと動き出そうとした時、周囲が突然騒がしくなった。その方向を見ると何体ものオーガが笛を吹きながらこちらに向かって走ってきている。道をふさいではいけないと道の端の方によったのだが、そのオーガたちは私の前で立ち止まった。

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