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【完結】転生チート少女、チートスキルを得て勇者になる  作者: 雲英侑李
第3部 3章 様々な世界 編

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150/324

150話 【勇者世界】

さて、まずはどこへ行こうか。とりあえず今の肉体との差異が小さいものから順に体を慣らしていくべきだろう。スライムの体ではかなり不自由だったし今回は人型に近そうな世界から行こう。

そうなるともっとも今の体に近い、というよりおそらく変化がないのは【勇者世界(ブレイブワールド)】だろう。

私自身も勇者なのだからおそらくそのままなのだろう。

勇者世界(ブレイブワールド)】の入り口の酒魔の前まで来て深呼吸をする。そして両頬を叩いて気合を入れて中へと踏み込んだ。

気が付くと目の前には禍々しい建物の内装があった。周囲には誰もいないようだがここはどこなのだろうか。私は私の体を確認して驚いた。何も変わらないだろうと思っていたのだが、決してそんなことはなかった。頭には角が生え、肌は紫色でゴツゴツしている。手には禍々しい見た目の杖を手にしており先ほどまでつけていたはずの装備品はなくなっている。

見た目を表すなら、制作費の安いゲームのラスボスの魔王の第一形態といったところだろうか。それはそれは醜い姿になっていた。

それを嘆いていても仕方がないのでとにかく早くスサノオを倒さなければ。念のためにステータスを確認しよう。


リア 魔王 13歳

スキル{賭博}、{魔神}、{魔王}、{豊穣の貢ぎ}、{次元断裂}

Lv.49

HP ∞

MP ∞

STR 20000

VIT 18000

RST 10000000

AGI 300

魔法:想像魔法、魔族魔法

称号:無詠唱魔術師、ゴブリンキラー、天災打破、魔神、魔王



さてどうしたものか。勇者関連の称号を失ったことで魔物に対して少しではあるが前よりも不利になっている。まぁ、仕方のないことだろう。というよりこの世界では勇者ではなく魔王として扱われることに驚きだ。

そんなことを考えながらステータスを見ていると足音が聞こえてきた。それも一人のようだった。サーチ魔法で周囲をサーチしてみたが、圧倒的な力量の持ち主のようだった。これは先制攻撃を仕掛けるべきだろう。

今、すぐに使えるものの中で最も威力の高い魔法【地獄の業火(ヘル・フレア)】に大量の魔力を込めて発動準備をする。どんどん足音は近づいてきてついに扉が開かれた!それと同時に


「禁呪【地獄の業火(ヘル・フレア)】」


粘体世界(スライムワールド)】から出た後に【地獄の業火(ヘル・フレア)】の効果時間ではなく威力を上昇させる術を思いついたのでそれを試してみた。

それはうまくいったようで20秒ほどで炎が消えた。そこには1つの人影があった。さすがに勇者だけあって魔王の攻撃の効きは悪そうだ。


「魔王ともあろうものが不意打ちとはな。まぁいい。この勇者スサノオの名にかけて貴様を成敗してくれる!」


どうしてこうも都合よく目的の人物が現れるのだろう。そういうものなのか何だかわからないがとりあえず適当に受け答えをしておく。


「私はプライドなど微塵もないのでね。敵に勝つ、そのために最善の行動をとっているだけですよ。それでは勇者よ私と戦おうじゃありませんか。」


「あぁ。行くぞっ!!」


そういいつつ剣を構えながらとてつもないスピードで襲い掛かってきた。今のわたしには剣がないので仕方なくよける。

しかしそれをよけると同時に私は強い衝撃を感じた。棍棒で殴られたかのような。

今の攻撃を鑑定してみるとどうやらあの剣には魔法が付与されており、その魔法の効果は剣を振るうと同時にその方向へ衝撃波を発生させるというものだ。私の耐久力なら心配はないだろうがそれでも強い衝撃は感じる。急に体制を崩されるなどしないように気を付けておかないと。

そしてついでにスサノオも鑑定したのだがなんともおそろしかった。ステータスは割愛するが、スキルなどの効果をおおよそまとめると、魔物・魔族による攻撃の完全な無効化、魔法の無効化。の二つだ。逆に対人間や対神だとしたらかなり弱いだろう。しかし今のわたしには【創造神】としての権能が残されている。これなら勝機はありそうだ。

とにかく何度も切りかかってくるので衝撃波の飛ばない方向へよけ続ける。スサノオもいろいろやっているが現状ダメージはない。そこで少し話してみることにした。

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