15話 ギルドマスター
(さっきはあんなに驚いてたのに……切り替え早いなぁ)
そんなことを考えていると、
「こちらへどうぞ。」
そういわれたのでついて行った。
(そういえば鑑定されるって言ってたっけ……称号とスキルだけでも隠したいけどできるかな?そうだ魔法を作ればいいんだ!)
そんなことを考えながらリアは歩いていた。そしてまるでついでのように「鑑定偽装」という魔法を作り出したのだった。これは鑑定を受ける際に好きなようにステータスやスキル、魔法を偽装できるスキルだ。
(これで、スキル{賭博}と、称号:魔法創造者、あとは自分で生み出した魔法全部をないことにして……)
そんなことをリアがしているうちにある部屋の前についた。受付嬢がノックをし、
「ギルドマスター。Aランク冒険者からの紹介を受けている方をお連れしました。」
「入っていいわよ」
なかから、優しそうな女性の声が聞こえた。ギルドマスターは女性のようだ。
「失礼いたします。」
受付嬢がそう言って扉を開けた。
中にいたのは20代前半くらいの魔法使いらしい格好をした女性だった。耳が長いわけでもないのでエルフというわけではないだろう。
{鑑定}
リアは気づかれないように鑑定を行った。
リーン
年齢:85歳(見た目は20代前半)
スキル{魔法制御}
魔法:不老化、上位自然系統魔法、上位火魔法、上級回復魔法、中位神聖魔法、召喚魔法(従魔召喚)
Lv.62
HP 560
MP 700
STR 50
VIT 150
RST 300
AGI 430
スキル{魔法制御}魔法を完全に制御し、常に発動できるようにしたり、威力を細かく調整したりできる。
魔法「不老化」文字通り対象を、使用から1日間老いなくする。常時発動していないならば1度使うと同じ対象には1か月間使用できない
(めっちゃ強い!!この世界の平均値は教えてもらってるから知ってるけどこの人STRとVIT以外とんでもなく高い)
そんなことを考えるリアに声が投げかけられた。




