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【完結】転生チート少女、チートスキルを得て勇者になる  作者: 雲英侑李
第3部 2章 【リアの世界】 編
134/324

134話 キルスとの決別

子供たちとの話も終わったしリーンさんのところに行こうかな。1か月ぶりだからなんだか緊張するけどそれまでは仲良くお茶もしてたし急に言っても大丈夫だよね。


コンッコンッ


「どうぞ入ってちょうだい。」


誰なのかも確認せずに入れるのはどうなんだろう。まぁ、私は危険人物ってわけでもないしいいか。ドアを開けてさっそく声をかける。


「お久しぶりです!リーンさん。」


「リアじゃない!無事に進化できたの?」


「はい。1か月間眠って無事に進化できました。」


「そう、詳細も知りたいから聞いてもいいかしら。」


「はい、ぜひ!私もリーンさんとお話をしたくてここに来たので。」


「それはうれしいわ。お茶を入れるから少し待ってて頂戴ね。」


そういってリーンさんはてきぱきとお茶を入れてくれた。こういうところも見習わないと。


「それで、創造神への進化ってどんな感じだったの?というか、眠ってる間ってどんな感覚なの?」


さっそく痛いところを聞いてくるなぁ。一番苦しそうなところがなんとなくわかるんだろうなぁ。


「意識はありましたよ。ただ、とにかく私の中にある悪い感情に飲み込まれそうになりながら必死に耐えてました。そうでないと自我を保ってられなさそうなほど強い感情だったので。」


「そうなのね……。何かごめんなさいね。悪いことを聞いちゃって。」


「いえいえ、そんなことないですよ。お母さんやお父さん、カインにアンチデューン。そしてリーンさんの存在があったから乗り越えられたんですから。」


「そういってくれると嬉しいわ。それで、何か変わったこととかあったかしら?」


「ステータスがとんでもないことになってました。スキルも3つ増えてましたし。」


「冒険者カードを見せてもらえる?」


「はい。それも見てほしくて来たんですよ。一部が暗くなってて表示されていないので。」


「本当ね。何か隠さなければならないようなことが載ってるのかしら?」


「ここの欄はおそらく【創造神】にしか使うことのできないスキルが書いてあると思うのでおそらくそれだとは思うのですが。」


「そうね。私も昔に聞いた話だから何とも言えないのだけれど世界の理にかかわることはあらゆる記録においてすっぽりあいたような空間に覆われるそうよ。おそらくそれなのでしょうね。

この世界において【創造神】にかかわることはすべて世界の理に関することなのでしょうね。」


「そうなんですか。まぁ、カードを落としたり、軽率に人に見せないよう気を付けます。」


「それがいいわね。それじゃ私は少し仕事があるからでなければいけないのだけれどあなたはどうする?」


「私は宿に戻ります。自在にキルスと魔王城を行き来できるようになったので基本は魔王城の方に住もうと思いまして。」


「そうなのね。それじゃあ、有事の際の連絡はどうすればいい?」


「そうですね……。リーンさんの魔力の回路と私の魔力の回路の一部をつなげて、思念で会話ができるようにはできるのですがそれでよければ。」


「えぇ、お願いできる?」


「はい。ではすぐ終わるので、少し動かないでくださいね。」


そうリーンさんに断ってから、仲間たちと同じように回路をつなげる。これで何かあっても大丈夫だろう。こっそり位置情報も確認でいるようにしておいた。


「終わりました。これでいつでも連絡できると思います。魔法と同じように新しくできている回路に魔力を流してもらえれば話せると思うので。ギルド関連でなくても自身の身に危険が及んだとかでも呼んでもらっていいので。」


「ありがとう、リア。それじゃ、時間ギリギリだから私はこれで。本当にありがとうね。」


「はい。行ってらっしゃい!」


そういってリーンを見送った。

さて私も宿屋の手続きに行こうかな。


宿屋の扉を開くとレイがこれをかけてきた。


「久しぶりだな、リア。今日は晩飯いるか?」


「いいえ大丈夫です。あと、きょうから拠点を変えようと思っていて。少し借りてる部屋でお話しさせてもらえませんか?」


「あぁ、わかった。」


そういうとレイはついてきてくれてことの経緯を説明したらすぐに了承してくれた。それから魔法陣を消し、名残惜しいがレイとはここで別れた。


「キルスに滞在するときはまた来ます。」


「あぁ、そん時はうちを贔屓にしてくれよ。」


「はい。それではまた。」


そういって明るく別れた。アランとリリスの仲間というだけではなくこれまでお世話になったので寂しいがいつまでもそんなことでめそめそしている暇はない。

今日キルスでするべきことを終えた私は{時空間転移}で魔王城に帰還した。

そのころにはもう月が高く昇っていた。

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