133話 【創造神】リアのステータスとこれから
カインとアンチデューンのステータスを確認し終えた一行は最後にリアのステータスを確認することになった。
鑑定魔法で自身を鑑定し、それを壁に映し出す。
リア 創造神 13歳
スキル{賭博}、{魔神}、{魔王}、{豊穣の貢ぎ}、{時空間転移}、{次元断裂}
Lv.1
HP ∞
MP ∞
STR 13000
VIT 10000
RST 1000000
AGI 300
魔法:想像魔法、魔族魔法
称号:無詠唱魔術師、ゴブリンキラー、勇者、天災打破、魔神、魔王、創造神
リアを含む全員が言葉を失った。ステータス値に無限が出ていることもそうだが、スキルと多様さだ。そして何より無限以外のステータス値もとてつもなく高い。とりあえずスキルがかなり増えているので一つずつ確認していく。
スキル{豊穣の貢ぎ}
創造神になったものが獲得できるスキル。
自身の作り出した世界のすべての存在のスキル、魔法をMPを消費することで一時的に使用することができる。魔力など不足したものを世界から強制的に徴収することができるようになる。
このスキルを所持している限り、新たな【創造神】が生まれない限り自身より強いものはその世界に現れなくなる。
これは、【創造神】ならではのスキルなのだろう。その世界を管理し、そのスキルや魔法を使用可能になるというとても優れたものだ。おおよそすべての【創造神】が持っているとみて間違いないだろう。
スキル{時空間転移}
時間、空間を無視して移動することが可能。別の世界や過去に渡ることも可能。
これは名前通りだろう。転移魔法の上位互換と考えればいいだろう。そして最後は
スキル{次元断裂}
攻撃スキル{次元断裂}とほかの世界をその影響から守る結界を使用できるようになる。結界を使用しない場合すべての世界にまたがって影響を及ぼす。
これはブレイズと戦った時にこの世界の【創造神】が使った技だ。あれの威力はとんでもなかった。おそらく今のリアのVITでも防ぎきれないだろう。ただHPが無限にあるのでそれで死ぬことはないだろう。
とりあえずスキルはこんなところだ。1か月以上経過した世界をこっそりと覗いてみると、そこでは人類が生まれ、発展させていた。様々な魔法が生まれ、スキルも大量に発生している。魔法やスキルの発生に一切の制限をかけなかったのでチートスキルも生まれることだろう。
「ここまでが、『勇者』リアが『魔王』リアとなり、世界に平穏をもたらし、ついには『創造神』リアとなった物語。この続きはまだ誰も知ることがない。これから彼女によって紡がれていくでしょう。
これでお話は終わりよ。ほら、もう空も暗くなり始めたから帰りなさい。ご両親に心配されるわよ。」
そういうと子供たちは私に手を振りながら帰っていった。
ステータス等を確認した後、{時空間転移}でキルスに帰った。いつもと違いローブを身に着けていたので私だと気が付かなかったのか子供たちが声をかけてきた。そこで
「おねーちゃん、何か面白い話して!」
子供たちもすることがなく退屈していたようだったので、付き合ってあげることにした。話しているうちに気持ちよくなって自分語りをしてしまったのは恥ずかしかったけど、第三者的な目線で私が前世の記憶を取り戻してからの事を話した。
子供たちも喜んでいるし、これまでのことで苦しいことも多かったけれど、それも少しだけ吐き出せた気がした。
「ここまでが、『勇者』リアが『魔王』リアとなり、世界に平穏をもたらし、ついには『創造神』リアとなった物語。この続きはまだ誰も知ることがない。これから彼女によって紡がれていくでしょう。
これでお話は終わりよ。ほら、もう空も暗くなり始めたから帰りなさい。ご両親に心配されるわよ。」
そういうと子供たちは私に手を振りながら帰っていった。
これからは私自身と仲間達でこの物語を紡いでいかなければならない。決して途絶えないようなそんな物語をみんなで紡いでいきたいな!




