109話 アークデーモン
その後は、村の人たちにアランが快復したことを伝えてまわって行った。
そして夜には家族でアランの快復祝いとリアの誕生日を兼ねてパーティーを開いた。
3人だけのパーティーではあるが皆がとても楽しく過ごすことができた。
ある程度ご飯を食べ、落ち着いてきたところでリアは気になっていたことを聞くことにした。
「ずっと気になってたんだけどお父さんってどうしてあんな状態だったの?多分私以外に治療ができないほどひどい状態だったけど」
「実は3日前、いつも通り仕事に行ったんだが、丘の方に1匹のゴブリンを見つけたから駆除しに行ったんだ。もちろん1人じゃなくて、元冒険者の村人たちをつれて総勢5人で向かったんだ。それで倒すまでは良かったんだが、上空からアークデーモンが現れて、前衛を担っていた俺は奴の爪で鎧ごと引き裂かれた。その後は人数差があるので不利と判断したのか飛び上がって、俺に呪いをかけて飛び去って行ったんだ。」
「なるほど。とりあえず間に合って良かったよ。もう一つ聞きたいんだけどその悪魔ってどんな見た目だった?」
「赤っぽい肌の人型に近い感じの悪魔だったな。あれは間違いなくアークデーモンの中でも限りなくデーモンロードに近い雰囲気を感じた。」
「そう・・・・・・。」
「どうしたのリア?何か心当たりでもあるの?」
リリスがそう声をかけてくる。
「いや、私の知ってる悪魔には特徴があまりにも似てなさすぎると思って。でも多分同じくらいの力を持った悪魔だと思う。その悪魔もデーモンロードに近い力を持ってたから。」
「そうか・・・・・・。って、なんで悪魔の知り合いがいるんだ?」
アランが素で尋ねてきた。
「知り合いっていうより配下かな。言ってなかったけど私魔王倒した直後に魔王になってるから。でも、人間に危害を加える気はないから安心して」
リアがそういうとアランとリリスは揃って何も言えなくなる。
少しして先に口を開いたのはアランだった。
「魔王になったってのは本当なのか?」
「うん、2年前から魔王だよ。冒険者カードの種族と称号欄見て」
そういうとリアは冒険者カードを渡す。2人はそれを見てさらに絶句する。レベルは1になっているがステータスはありえないほど高く、その他の魔法や称号などもおかしい。これからまたリアに対して質問攻めをした2人だったが、全てリアに冷静に答えられ、聞くことがなくなると、アランが
「お前がそうあることを望んだのなら俺は止めないよ。止めれるほどの力もないし」
そう言ってきた。そしてその後もいろいろなことを話し、気がつくと夜が更けてきていた。




