『赤えんぴつ村』を知っているかい?
これは、『なろうラジオ大賞4』参加作品です。
☆テーマ:えんぴつ
みんなは、『赤えんぴつ村』をご存知かな?
え、知らない。それはそれは失敬――では、少しだけ赤えんぴつ村の由来についてお話しよう。
それは、結構昔。どれくらい昔かと言うと、「えんぴつ」という筆記用具が出来たイギリス時代にまで遡るよ。なんと、1564年の発見なんだ! 今が2022年だから、458年前。よい子のみんなは計算できたかな?
最初はね。えんぴつは黒い塊のような黒鉛という形で発見されたんだけど……昔は、それをそのまま使っていたから手が真っ黒に汚れちゃったんだ。今の時代は木や紐で結んだりして汚れにくくなったよ!
その後、いろいろな改良をされて使いやすくなっていくんだ。
――というところで本題だ。いくよ!
日本で一番古い色えんぴつの色を知ってるかい。それは……赤! 明治時代以前の姫路神社の古文書で確認されているよ。でも、今の時代にはその赤い色えんぴつは残っていないんだ。
みんなは、赤い色えんぴつの在りか。知りたくない?
そんな赤い色えんぴつが有るところ。それこそが「赤えんぴつ村」さ。前置きが長くなってごめんね!
そこは、肉眼ではどうしても見えないから人間にとっては「架空の村」になっちゃうね。でも、確かに存在しているよ。え、どこに在るのかって? それはねぇ……。
ここだけの話だよ~。ふふふ。
実は赤えんぴつ村は、人間や神様の棲む所ではないんだ。なんと、小さな小さなアリさんたちが棲んでいて、今もちょっとずつ赤えんぴつを使っているんだよ。時々赤くて大きなアリさんを見たことない?
彼らはオシャレや他の虫への威嚇のために赤く染めているんだ。ヒアリさんとは違うからね。そこは間違えないように!
なんと、当時。赤えんぴつで古文書を書いていた人が、黒くて大きなアリの巣穴に赤えんぴつを突っ込んで遊んでいたことが赤えんぴつ村の始まりだとかなんとか。
……ということは……よいこのみんなは赤えんぴつ村の大体の位置は解ったね?
その後、災害や人災などがあっても、虫ってモノはすごく強くて滅ばなかった。一匹ずつは小さくてもろくても、団結すれば自分たちの生きた証を残せる。それは人間も同じだね。
――――え、ボクは誰だって? ふふふ。何者だと思う?
それはねぇ……。
赤えんぴつ村に辿り着いてから聴いて欲しいな。なんてったって、日本人は虫の声が聴こえるらしいじゃない。きっと見つけられるはずさ。楽しみにしているよ! じゃあねー♪