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破れた障子

作者: ありさと

『エログロナンセンスとの間に』


雲でできた衣装箪笥


今夜貴方と死ぬまでダンス



脚が、もげそう


耳が、千切れそう


心地よいクラシックは、そう



醜い顔剥がして


甘い匂いがして



今夜の為にドレス、選んだの


一緒に踊ってくれませんか



つま先から睫毛まで


お菓子でできた幻想で



ありきたりな物語


ありもしない夢語り



斧で川流れぶった斬る


文字が浮かんで消える



『やっぱり貴方はそっちを選ぶ』



何もかもが透けて見えて不快


貴方から受けた傷は深い



だから


ありがとう


嫌ってくれて

韻を踏んだ言葉遊びをしたかった

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