地獄の恋愛説 素敵な男女の狂気《クレイジーハッピー》
地獄の恋愛説
素敵な男女の狂気
第零話:前世の銀次
「あぁぁ~~~。やっと授業終わった~~!」
「 新未来 誠くん。ちょっと職員室来てくれない~?」
「えぇ~また手伝い 照美先生?」
「つべこべ言わずに手伝えっ!」
照美先生は 誠に向かって、荷物を投げつけ。あとは頼んだわよ~っ!と職員室に戻っていた。
はぁ…。まじかよ。 俺ががため息をつくのは仕方がない。さっき│照美先生が立っていた場所には大量の荷物が置いてあり
それを全て一人で職員室に運ばなければいけないのだ。なぜそんな事になったかと言うと。
俺が二年生になった時、『好き』な女がいたのだ。俺はかっこいい所を見せようと思い、照美先生が運んでいた荷物を
あっ!俺手伝いますよっ!と手伝ってしまったのだ。それで調子に乗った 照美先生は毎日荷物持ちを俺に手伝わせるのだ。
毎日毎日、俺は何の荷物運んでいるんだ。
「あけてみようかな…。」
興味本位で荷物をあけようとすると。
「ダメだよ、誠くん勝手に荷物を覗いちゃ。先生に怒られるよ?」
「あっ/// 真純ちゃん// そっそうだよねっ!ちゃんと運ぶよ!」
そう。この真純ちゃんこそが俺の好きな女だ。
「まったく!。手伝ってあげようか?」
真純がニコッと笑顔を見せると、誠の荷物を持ってくれたのある
あっありがとうっ!!っと舞い上がりながら誠と真澄は職員室に運んだ。
「助かったよ、真純感謝するぜ?」
_よ、よしっ!クールに決まったぜ!!
「別にこのくらい大丈夫よ、同じクラスメイトなんだから助け合わなくちゃっ!」
「おうっ!」
__あぁ//この真純ちゃんの笑顔可愛いな。このまま告っちゃおうかな
「それじゃ誠くんじゃぁねっ」
「ま…まってっ!!」
「え?」
ここまで来たら引き下がれませんよ、 新未来 誠 俺は告白するんだっ!
「あっ…。あの僕 真純の事が…。」
「おお~誠~、お前も居残りか?」
肌が黒く、ややイケメン顔の青年が誠に話しかける。
「あっ 汀良史か。居残りじゃねぇよ、お前みたいなヤンキーっと一緒にするなっ!」
__クッソこんなにタイミング悪くきやがって!
「いや~そんなに言われると照れるぜ?」
「あ、じゃぁワタシはもう行くねっ!じゃぁね!誠くんっ!汀良史くんっ!」
「あっ…。真純ちゃん……………汀良史ぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!」
「あぁ?もしかしてオレッチ邪魔だった?」
「お前はKYにも程があるんじゃぁーー!!!」
俺と汀良史は一緒に話しながら家に帰ることにした。
だが途中で腹が減ってしまった為、相談ついでにバーガー店に行く事にした。
「へぇ~、誠 。真澄のこと好きなんだ~?」
「バカにすんなよっ!俺はな、高校入ってからずっと真澄が好きで!やっと二年生で一緒のクラスになったんだぞっ!そしてせっかく告白しようと思ったのに貴様が邪魔したせいでなっ?」
「まぁまぁそれについては悪かったって~それと声でかいぜ?」
「あっ・・・ 」
「まぁでもあそこで告るって誠もロマンティックじゃないなぁ~デートにも誘っていい雰囲気になってから告ればいいのに」
「そうなのか?俺恋愛とかしたことねぇからわかんねぇや」
「誠があそこで真澄に告っても、高確率でフラれるぜ?。まぁそのへんは感謝してほしいな、フラれずに済んだんだし」
「そっか、ありがとなっ!今度デートにでも誘ってみるっ!」
「おう~頑張れよ誠~」
俺は家に帰り、時間は九時頃になっていた。
「電話でもしようかな…。」
ゴグッと唾を飲み込み、誠は真澄に電話をかけた。
誠は高校に入学した時に、一年生全員の電話番号を聞いていた為。無論、真澄の番号ももっていた。
Prrrrr… 誠は電話をかける。
「もしもし 誠くん?どうしたの?」
「あっ真純…//あのっ!」
_言うんだ誠っ!言うんだ俺っ!!
「明日日曜日じゃんっだからさ 一緒にどこかに出かけない?」
_言っちまったぞ!断られませんようにっ!たのむ断られないくれっ!!
「明日ねちょっとまって。…………………あ、大丈夫。予定空いてるわよ、 碑刻大駅のアオンに十時待ち合わせでいい?」
「あっ!いいよっ!! 」
「明日ねっ!」
電話を切ると同時に 誠は喜びを抑えきれず暴れていた。
「イヤッホーー!『恋人いない歴=年の数』の俺についに春がくるっ!」
そして翌日
「やべぇぞっ!遅刻だっっっ、急げーーッッ!!!」
目が覚めると 九時半だった。俺が住んでいる 彰道駅から 碑刻大駅まで十五分。駅からアモンまで二十分。
完璧に遅刻である。
「ゴッメーンッッ!遅れたッ」
「大丈夫よ、アタシも今来たところだから。」
「そっか…。ハハッ悪いな…。」
__ヤバイ、顔は笑ってるけど目が笑ってねぇ…。
「と、とりあえず お店の中に入ろっかっ!」
「そうね。」
店の中に入ると、そこにはゲーセンや 服屋等がある。それも当然だ
アモンは 近未来型の超特大ショッピングモールなのだから。
「ねぇねぇ、お洋服見に行っていい?」
「いいよっ!一緒に行こうぜ。」
「うんっっ!」
真澄は機嫌を直してくれた。ニコニコしながら ねぇ?この服どうかなっ?。と何度も聞いてくる。
そして服を買い終え、一緒に映画も見た。『ホラー映画』だ。
「ヒグッ…うう…怖かったよぉ……。」
「大丈夫だよ!アレは映画の中だけだからっ!」
「うう…ホント?」
「あぁ!だから怖くないよっ!」
_本当は俺もすげぇ怖かったけど。っていうかこれ結構いい雰囲気じゃね?告っちまおうかな…。
「なぁ真純」
「ん…。どうしたの…。」
「あのな、えっとその。あれだよ。怖いから…いや怖いだろ?だから俺と一緒に…。えぇぇいっ!もう言っちまうぞっ! 真純俺と付き合ってくれっ!!!」
__言っちまったー、これでフラれたら俺はもう切腹する準備は出来てるっ!
「クスッ」
「え…なんか俺おかしかった?なんで笑ってるの…。」
「いや、誠くんが可愛かったからさ。私も好きだよ」
「それじゃっ!」
「よろしくねっ、マコト」
「うんっ!!!」
____「それで、結局真純とは付き合ったのか?」____
「んっおうっ!お前の言った通りデート誘ったらできたぜっ!」
「ほぉ、ついに誠にも春が来たってことか」
俺は汀良史といつものハンバーガ屋で雑談をしていた
それは彼女が出来た事を伝える為にだ、簡単に言えば自慢だな。
だが俺は一つ不安なことがある。それはメールの数だ
一時間携帯を放置すれば、メールが100件以上来てるんだ。
しかも三時間以上話さないと家にまで来るんだ。
これはひょっとして…。とか考えてみたが、そんなわけ。真純にあるわけがないと信じた
。
そして真純と誠が付き合ってから3ヶ月が過ぎた頃
「はぁ…。またか…。」
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メール受信箱(42134)
長田真純
form:ねぇ今何してるの?
私達付き合ってるんだよね?どうして無視するの?
長田真純
form:ねぇ今何してるの?
ねぇさみしいよ
長田真純
form:ねぇ今何してるの?
大好きだよ
長田真純
form:ねぇ今何してるの?
返事まだぁ?
長田真純
form:ねぇ今何してるの?
大好きだよずっと一緒だよね?
離さない離さない離さない離さない
離さない離さない離さない離さない
離さない離さない離さない離さない
離さない離さない離さない離さない
離さない離さない離さない離さない
離さない離さない離さない離さない
離さない離さない離さない離さない
離さない離さない離さない離さない
離さない離さない離さない離さない
離さない離さない離さない離さない
離さない離さない離さない離さない
長田真純
form:ねぇ今何してるの?
今から行きます
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「え…。くる?」
チャイムが突然なる、え…。マジかよ。誠は恐る恐るドアを開けると
「マコトッ!!来ちゃったァ!!!」
「お、おうっ。メール気づかなくてごめんな」
_本当に来たよ…。ん?後ろの手………何か持ってる?。
「マコト~気づかなかったとしても無視は無視だよ~バツを与えないとね」
真純は後ろにもっていた包丁を誠を方に向けると。マコト大好きだよッ!。グサッっと誠の足に差す
「グッアアアァァァッッッッ!!!!!痛い痛い痛い痛痛イ痛イァァァッッッッ!!!」
誠は足を抑えながら、悲鳴をあげる
悲鳴は部屋中に響き渡り、それに│共鳴するように
アッハハハハハッッ。と笑い声も響き渡る
誠の足からポタポタ赤い血が流れ落ちると、足元は血の海になっていた
真澄はその血を舐め始める。
「おいしぃマコトの血大好きだよ マコトォ」
ゴクゴクと飲み干す、真澄の口は赤く吸血鬼みたいになっていた
「ま…。ます………真純…。やめてくれ…。もう無視しないからさ…。」
誠は体を引きずりながら、真澄の所に行き。
真澄の体を抱きしめる。
「真純…。好き…だぜ」
「マコト……。グスッ…嬉しい大好きだよ」
誠と真澄はキスをする、だがそれは幸せそうには見えなく
血だらけになりながら、狂ったようにキスをしていた
「あれっ…意識が……。」
視界がボヤける、真澄の声が遠くなっていく
__マコトッ!__マコ___マ__
暗い水に沈む様な感覚、真っ暗で何も見えない
何も消えこない。
「…………………………………………………………………………………」
「ハッ!…………ここは?」
目が覚めるとそこは、知らない部屋だった。
「確か俺は死んだんじゃ…。あれ?なんだっけ…。思い出せねぇ」
「銀次ッご飯だよっ!」
下から母親らしき人物の声が聞こえる。
「はーいっ!………まぁ気にしなくていいかっ!」
地獄の学校説 第八国の 呪術第一巻へ続く。
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