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喫茶 夢幻  作者: 迅幸
魔笛
6/11

前奏

「こんなもんかな」

 打ち込んだ文字列を読み返し、簡潔にまとめた。

「速いもんだな」

「これでも遅い方だよ」

「そうですね」

 いつの間にか、隣に来て居たマスターに肯定される。

「自覚してるから良いけど、アンタ失礼極まりないな」

「この程度で、居座られては堪りませんので」

 空いた食器とパソコンを片付けながら、毒を吐くのも忘れない。

「大した玉だよ」

「御褒めに与り」

 優美な仕草で、此方の嫌味を受け流し、カウンターへと戻って行った。

「アイツに口で勝てるヤツなんか居ないな」

 黙って珈琲を啜っていた男が口を開く。

「勝ちたくもないよ、育ちを疑われる」

「そりゃ良い」

 豪快に笑われた。

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