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喫茶 夢幻  作者: 迅幸
魔笛
5/11

前奏

「御待たせ致しました。此方御自由に御使い下さい」

 モーニングと一緒に持ち込まれたのは、パソコン。

「何だよコレ?」

「ノート型パソコンです」

「そんな事聞いてねぇよ。こんなん持って来てどうしろってんだ」

「報告は書面にて承ります」

 そう言うが早いか、マスターは戻って行った。

「完璧に嫌がらせだな」

「問題ない。アンタにはそうかも知れないけど、この方が楽で良い」

 パソコンを立ち上げながら、トーストに齧り付く。

「おーおー、現代っ子だな」

「今は、使えないと話しにならない事象も多いからな。必要に迫られてってやつだよ」

「ふうん。そんなもんかね」

「そんなもんだよ」

 メールソフトを呼び出し、打ち込んでいく。

「器用なもんだ」

「そりゃどうも。アンタも、やってみる?」

 画面から目を上げて、伺う。

「いいや、遠慮したい」

 カップ片手に拒絶された。

「だろうね」

 予想を外さない返答に、返す言葉は短い。


 

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