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喫茶 夢幻  作者: 迅幸
魔笛
4/11

前奏

「おや? 御早い御帰りですね?」

「……アンタは嫌味しか言えねぇのか?」

「手ぶらで悪いが、収穫はあったぜ?」

 カウンターでカップを洗っていたマスターの言葉に、口々に反論する。

「何もして来なかったなんて思っていませんよ? ただ、まだ店を開けている時間に表から入って来られたものですからね」

「客が表から入って、何か不都合が?」

「モーニング二つな」

「これは失礼致しました。御好きな御席で御待ち下さい」

 仰々しく頭を下げるマスター。

「トースト厚切りでな」

「俺も」

 言いながら、奥の席に移動する。

「畏まりました」

 言葉とは裏腹に、畏まるのは、いつでも此方だ。

 

「またすっごい形相だったぞ」

「知んねーよ。客が居ないと商売上がったりのくせに、こっちはお客様だぞ。構うもんか」


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