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喫茶 夢幻  作者: 迅幸
魔笛
3/11

前奏

「……お言葉に甘えて、次はそーする」

 舌を出し、嫌味を消化する。

「で? 何か視たか?」

「視えたのはコレだけ」

 瞼の裏に張り付いた思念を書き出して渡す。


三日月が肥えて

月明りに流離(さすら)

銀色の笛の調べ


音色に囚われて

帰らない女たち

訝しむ親類縁者


「風流だな。詩か?」

「さあね。判るのは、満月に犯行を重ねてるって事。それから多分、第三者の介入」

 便利な様で、そんな事もない超能力(ESP)――感応力。様々な思考が行き交う中、同じ色を拾う。一般的には、物質から残留思念を読み取る能力者――サイコメトラー。

 俺の場合は、空気からも読み取れる。理屈は知らない。

「で? そっちは?」

「何もだ。まだオレの千里眼(あみ)には掛かって来ない」

「なら、引き上げだな?」

「そうなるな」

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