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喫茶 夢幻  作者: 迅幸
魔笛
11/11

前奏


 「ヨンダルが来るまでに、出来る事やっとくか」

 「おー。手伝うぞ」

 「ってか、ケルヴィンの仕事だけどな。この店を中心として、1km球形に千里眼を展開。外側に防音膜。内に向かって防御壁張ってくれ」

 「ダルファ、私は何を?」

 「アンタが無策なハズ無いだろ。思う様に頼む」

 マスターが何も考えて無いワケが無い。俺より余程勝率の上がるプランがあるだろう。

 「マスターSSランクの依頼って何?」

 『ヨンダル』

 俺とマスターの声が重なる。

 「……双璧の」

 「俺との仕事で悪いな」

 双璧の掃除屋というのは俺の通り名で、悪名だ。この名を聞いて依頼を受ける人間は、まず居ない。


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