10/11
前奏
「ダルファ、ヨンダルと合流して捜査に当たって下さい。ケルヴィンは此処で支援を」
「ヨンダル……了解」
「支援な」
この対応の速さには舌を巻く。
「ところで、ヨンダルって?」
「無効化に特化した術師です。ダルファの感応力とも、ケルヴィンの千里眼とも相性は良いと思いますよ」
「ふーん」
ケルヴィンは面白く無さそうに返す。
「両極の風精って言えば多少は知ってんだろ?」
「魔術と法術を操るって奴か。派手なブラフだと思ってたぜ」
魔術と法術を極める。理屈だけを聞けば、不可能では無い。だが、それに至るにはかなりの修練が必要となる。攻撃に特化した魔術。支援、守護に特化した法術。特性が真逆なだけに術式の組み立てが全く違い、一歩間違えば仲間を攻撃する事も起こり得る。リスクが多いだけに、習得しようとする者は少ない。




