第一話 招待(スカウト)
「この大会、何かがおかしい。」
ーーバトルロワイヤル大会に訪れた大久保一同。
しかし、その大会で巻き起こるのは数々の事件であった...
~大会前 7/1~
「おい、お前らこれ見ろ!大久保にも見せようぜ!」
夏の始まり、早朝に僕の家を訪ねてきたのはカイトだった。チラシには、「バトロワ大会 7月後半から8月初旬開催 参加費2万円から」と書いてあった。
「お…おう!?」
俺は朱崎を誘い、基地に向かった。
「…てなわけで~大久保さん。参加されてはいかがでしょうか。参加費は私が払いたいくらいですよ…」
基地では、正面入口で大久保さんが青年に絡まれていた。黒髪の長髪が似合う、紫色のネクタイを着けたスーツ姿の青年だった。彼は笑顔の好青年であったがヘラヘラしていてどこか気味が悪かった。
菅崎(すがさき 19歳 スカウトマン)
「まずは話だけでも聞いていただけたら…」
「俺は参加しない。他を当たってくれ。」
大久保さんはしつこくアタックされていたのにも関わらず頑固だった。当たり前か…。
「…手伝うことならできる。ボランティアとして参加させてくれないか?」
「……!はい喜んでお願いします!!!!」
…!?ボランティア…?
「お、仁宮。ちょうどいいところに来たな。もう少しで夏休みか。手伝ってくれないか?」
「え…はい。」
「ちなみにだな。菅崎、ボランティア参加は何人までいいか?」
「人数ですね、何人でもオーケーです。むしろ多いほど大歓迎ですよ!!」
「というわけで仁宮、秋暮、朱崎の三人は手伝ってくれ。いいか?」
「えーめんど」
「はい!」
カイトが口を挟む前に蓮が承諾した。
このときは、まだ悲劇が起きることを知らずに。
<大会篇 開始>
~大会前 7/10~
「…ここが会場か」
駅からバスで数十分。降りた先にあったのは—— 巨大なコロシアムだった。野ざらしで屋根はなく、開放的だった。晴天の下には深い森と、迷路、数々の倉庫があった。
「久保くんはもう運営施設にいるし、秋暮と朱崎君はあとで来るよ。しばらく、ここのボランティア用テントで休んでていいよ。」
凪は大久保さんからの指示で俺と一緒に居ろってことらしい。…たく、どこまでも過保護なリーダーだな。まぁボランティアするだけで観覧費ただになるのは嬉しいけどな。でも俺らが来たのは大会だけが目的じゃない。
Pさん(実況、ゲーム配信者兼歌い手活動者。16歳)
「こんにちは笠原さん!(*`▽´*)ボランティアお願いします!」
有名実況者Pさんのサインをもらうためだ。
「じゃあ、実況用テントいってきます!よかったらこの後と一週間後にサイン会あるので来て下さい!!( `・∀・´)ノ 」
……可愛い。
スタッフ(27歳)
「…えーでは業務内容についてですが大久保さん、まず、7日間のスケジュールをお渡しします。あと…」
大久保はやや不安げであった。
(…あいつちゃんとやってくれてるかな。)
そう考えていた大久保の横を二人の警備員と菅崎が通りすぎた。この頃は知らない。コロシアムと呼ばれる戦場に付着した煤の匂いも、これから起こる血の惨劇も。
≪大会ルール1≫
・大会参加は一般、推薦、の2種類あります。もし、暇な時間があれば大会のボランティアとしての協力をお願いします。
第一話、読んでいただきありがとうございました...!これから仁宮君活躍させたいのでどうかよろしくお願いします...!




