第2話 少し変わった真っ白な引きこもりの女の子
少し変わった真っ白な引きこもりの女の子
白花草蝶子 ハローが口癖。(みんなには秘密だけど本当の名前はちよ)
とっても遠いところにある優しい優しい穏やかな海みたいな夢の中で、私はずっと子猫みたいに静かに眠っていたいんです。綺麗な砂浜で。静かな波の音を聞きながら。
白花草蝶子が街を歩いていると、みんなが蝶子のことを振り返ってみた。
それから蝶子を見て、笑っている人もたくさんいた。
ふわふわな綿菓子みたいな腰まである髪もお人形さんみたいな顔も小柄な体も真っ白なまるでアニメや漫画の中に出てくるようなふわりとした不思議な白いふわふわのスカートの服(お気に入りの服だった)を着ている不思議な少女。
小さな女の子が持っているような白いうさぎの顔をしたおもちゃみたいなバックを肩から斜めにかけてなくさないように大切そうにして持っている。(探したら見つかったのだけど、前に一度、落として無くしてしまったことがあった)
大きなハートの形やした眼鏡と大きな白いマスクをしていて、その大きな宝石みたいな青色の瞳と美しい真っ白な顔を隠すようにしているけど、とってもとっても目立っていた。(変装のつもりなのだけど、これでは、あんまり意味はないのかもしれない)
蝶子はとっても楽しそうに街の中を歩いている。
引きこもりだったころにはこんなこと想像もできないことだった。(まるで月の上を歩いているみたいだと思った)
すごい。
私お外を歩いてる。
太陽の下で動いてる。(弱点だって思っていたのに、太陽の光で溶けたなくなったりしていない)
蝶子はすごく嬉しかった。
だから少しくらいみんなに笑われても全然へっちゃらだった。(もちろん、顔は真っ赤だったし、とっても恥ずかしかったのだけど)
私は今はちゃんと『前に進んでる』のだ。
きちんと自分の足で歩いて、ちょっとずつでもちゃんと前に進んでいるのだ。
それは、ずっと朝のこない夜のままみたいな薄暗い小さな部屋の中に閉じこもっていた引きこもりの蝶子にとっては、とってもとってもすごいことだった。




