Game92 サードポイントショット
全米新人選手権3回戦の相手は、同じマサチューセッツ州第2代表のワゾルフ高校であった。州予選では圧倒しているとは言え、この決勝トーナメントを3回戦まで勝ち抜いて来た実力は、油断すれば大きな怪我に繋がりかねないものであった。キーポイントは、アウトレンジからのサードポイントショットがどれだけ決められるかと言う事であった。ワゾルフ高校のインサイドプレーヤーは、軒並み2メートルを越える大型プレーヤーであり、高さでは相手に分がある。ならば、秀太を中心に外でかきまわすことの方が得点チャンスはある。サードポイントショットが決まれば、広がってきたディフェンスをドライブでえぐる事も出来る。試合が始まると、開始からコブロンやマインのクリストファー・ボストン校のガード陣は、積極的にアウトレンジからのサードポイントショットを試みた。ただ、あまり確率は上がらず展開が良くないと判断したラッセンは、すかさず秀太を投入した。この采配がピタリと決まり、秀太の5連続3ポイントショットが決まり、秀太は前半だけで23得点の活躍もあり58-36と、大きく点差を離す。後半も攻撃の手を緩めなかったクリストファー・ボストン校は、結局132-83の大差でワゾルフ高校を下して準決勝進出を決めたのであった。秀太はこの試合キャリアハイの43得点13アシストのダブルダブルの活躍で、クリストファー・ボストン校の準決勝進出に大きく貢献した。




