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Game8 吐きそうな毎日
クリストファー・ボストン校では新人の5VS5が終わると、ラッセンヘッドコーチの指示でAチームとBチームに分けられる。Aチームは、15人で主にベンチ入りが有力視される。Bチームは、Aチームに入れなかった部員で構成される。1から3年まで、今年は36人の部員がいた為、半数以上のプレーヤーはBチーム所属となる。
秀太は推薦組の4人の1年と共にAチームに入った。一般組でAチームに入ったのは、秀太だけであった。もちろんニールセンもAチームに入った。1年生5人がAチームに入った為、上級生5人がBチームへと降格が告げられた。実力が物を言う弱肉強食の米国高校バスケ界において、年功序列と言うものは存在しない。
Bチームは主にマネージャーの様に、Aチームのプレーヤーの雑用をやらされる。だから嫌だったら、上手くなって試合前の昇格試験に合格するしかない。Aチームは全米トップクラスの激しい練習いや、シゴキに近いメニューが課される。あまりの辛さに流石の秀太は練習後毎日の様に寮や体育館裏でグロッキーになり、吐いた。