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Game78 レギュラー争い
代替わりした後の恒例行事は、レギュラー争い、ベンチ入り争いであった。部員の数が、30人を越えるクリストファー・ボストン校において、12名のロスター枠やレギュラー争いをするのは、想像以上に白熱していた。名門校の中でもクリストファー・ボストン校は、部員が少ない方であったから、他校のロスター入り、レギュラー争いは、ヒートアップするのは言うまでもない。
今年のクリストファー・ボストン校のスタメンを勝ち取ったのは、ニールセン、ストーンズ、アリバー、コブロン、マインの5人であった。秀太はSIXマンとして、マインやストーンズと交代する。それが、今年のクリストファー・ボストン校の既定路線であった。
秀太は、米国に来て間もなく2年が経とうとしていたが、この頃から次第に次なるステージを考え始める。選択肢として、NBAを選ぶのは厳しかったが、大学進学の意思は無かった。下部リーグで活躍し、上に上がる。そんな想いが、秀太の視野には入っていた。




