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Game70 課題
州大会決勝はマサチューセッツ工科大附属クリスチャンハイスクールとの試合であったが、主導権を握ったのはクリストファー・ボストン校ではなかった。序盤から外角シュートが決まらずリズムを掴めない。相手センタープレーヤーに良い様にやられ、前半を49-32と17点ビハインドで折り返す。後半になっても、前半のビハインドが響きひっくり返す事は出来ず、結局114-85と大差で敗れマサチューセッツ州2位での全米高校バスケットボール選手権出場となった。既に全米選手権への出場を決めていて主力を温存していたとは言え、課題が浮き彫りになる敗北であった。大型センタープレーヤーへの対応、シュートのアジャストメントがそれであった。ラッセンの目は次なるステージに確かに向いていた。今日の負けはチームにとって、必要な負けである事をラッセンはあえて口にはしなかったのである。




