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Game68 新人の実力
10月初旬、クリストファー・ボストン校はいつもと同じように新人の実力を見る為、新人24人を2チームに分けての紅白戦が行われていた。中心プレーヤーはもちろんアリバーとマインであった。運良く2人は別々のチームになり、しのぎを削る事になる。ただ、今年の新人は昨年のニールセンや秀太に比べて二段位低いものであり、全体としては低調だった。そんな中でも輝きを放ったのは試合を通して前評判通りアリバーとマイン2人のプレーヤーだった。試合結果は60-49でマインがいた白チームが勝利した。ラッセンもこれを見て何か感じるものがあった様である。結局今年の1年生で11月〜12月にかけて行われる全米選手権でロスター入りしたのは、アリバーただ一人だけであった。それでもラッセンは、去年の同時期で見ると見劣りするが、磨けば光るダイヤモンドの原石は多い事を見抜いており、その磨き方にラッセンの監督としての手腕が問われていたのであった。




