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Game66 大型新人
そんな再起を図るチームにとって喜ばしい大型新人が加入した。身長186cmとそこまでビッグマンではないが、抜群のセンスとシュートタッチで昨シーズンの中学生版全米選手権でMVPを獲得した程のプレーヤーであった。その名はルゴードム・マイン。即スタメンの即戦力であったが、ラッセンは彼をベンチにすら入れなかった。それはチーム内に彼を上回る逸材がいたからに他ならなかったからである。フィールズ・アリバー、身長202cmと恵まれた体格のセンタープレーヤーで、クリストファー・ボストン校にとっては大型センタープレーヤーの加入はマイン以上にこのチームには必要であった。アリバーは、シュート力こそマインには及ばないが堅実なゴール下のリバウンドやインサイドの強さが彼の長所であり、同世代最強のインサイドプレーヤーであった。マインとアリバーは次代のクリストファー・ボストン校を引っ張る中心選手になるのであるが、先に日の当たるスポットに出たのはアリバーであった。




