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Game53 全米新人戦予選リーグ
各州の予選会を通過した1、2位の100チームがしのぎを削るこの大会は、翌年の全米高校選手権の試金石となる事になる。各チームは10個のブロックに分かれて予選リーグを戦う。10×10=100。その際に同じ州のチームとは重ならない様に配慮される。A〜Jまでのブロックの中で、クリストファー・ボストン校はDブロックに入った。
予選リーグは総当たり戦で上位2チームが決勝トーナメントに進出する。当然1位通過の方が上位進出するには楽であろう。対戦相手が決まっても、クリストファー・ボストン校のプレイヤーや、ラッセンに驚きや油断は皆無であった。やるべき事はやった。結果は後から付いてくる。そう言わんばかりの目つきをしていた。
ちなみに全米新人選手権の優勝チームは翌年の全米高校バスケットボール選手権を連覇する可能性が65%とかなり高確率な事もラッセンやクリストファー・ボストン校のプレイヤー達は気にしてはいなかったのである。




