50/90
Game50 覚醒
5勝2敗の第3位。それがこのシアトルでのクリストファー・ボストン校の戦績であった。オレゴン州立大学附属ハイスクールと、シアトル州立ハイスクールに惨敗を喫したのであった。
公式戦ではないとは言え、クリストファー・ボストン校にとってはあまり良いチーム状態では無かった。そんな悪いチーム状態にあって覚醒した様に獅子奮迅の活躍を見せたのがニールセンであった。1年生ながら、秀太と共にこのチームの柱として、秀太の影になりながら、プレイしていたニールセンであったが、それはニールセンに自信が無かったからであった。ところが、吹っ切れた様に、毎試合20得点10アシスト以上を記録した。
このニールセンの覚醒はこのシアトル遠征におけるクリストファー・ボストン校の最大の収穫であったと思われる。ボストンに戻ってからもラッセンの方針は変わらなかった。ひたすら、5VS5を繰り返し、Game感覚をプレイヤー達に植え付けたのである。




