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Game5 入部届け
まだ慣れぬ英語辞典を見ながら、秀太は入部届けを担任の教師に渡した。もちろん男子バスケットボール部への入部届けだった。
名門クリストファー・ボストン校では日本やヨーロッパの名門校と同じ様にジュニアハイスクール(中学校)からの推薦組と秀太の様な入学してから入る一般組とに分かれる。例年だとレギュラーメンバーの大半は推薦組が占めてしまう。ベンチに入れる一般組は多くても15人中多くても5人位である。
一般組が結果を出していない事について、秀太は全く何も感じていなかった。日本でのスタイルを突き通し、NBAに行ければそれで良い。だからこそ、ここはその通過点に過ぎないと考えていた。そして、秀太が渡米してから10日後遂にボールを触る機会がやって来た。