Game34 再スタート
この大会で3年生は引退し、それぞれの道を歩んで行く事になった。クリストファー・ボストン校は新チームへと体制が移行される事となった。新チームは2年生、つまり秀太の1つ上の学年が主体となった。
正直な話、秀太にとってはそこまでの変化は無く、せいぜい変わるのは背番号位かと、そんな認識でいたのであった。実際その通りで、全米高校バスケットボール選手権ベスト8になったチームの主力は引退した3年生では無く、2年生とニールセンと秀太であったからだ。新キャプテンに選ばれたのは、オドルノ・アキサム(センター、204cm)であった。アキサムは全米高校選手権後に転校して来た2年生で、その長身を活かしたポストプレーと堅実な守備が売りの優等生であった。転校前の学校でも主力プレーヤーとして、活躍しており、サイズの小さいクリストファー・ボストン校にとってはかなり貴重な戦力となりそうだ。
代替わりした早々ラッセンの辛辣な挨拶で再スタートを切ることになろうとは、一体誰が予想した事であっただろうか?




