Game29 ハーフコートバスケット
大型のセンタープレイヤーを使ってハーフコートバスケットを展開するチームは強い。それは水ものの外角シュートより遥かに高い確率で決められる確実な2点を積み重ねるのは王道を進む事になっているとも言える。カリフォルニア州立サンフランシスコハイスクールはそんなチームであった。
カリフォルニア州立サンフランシスコハイスクールのセンターブラッセリーは身長206cm。対するクリストファー・ボストン校のセンタープレイヤーは189cmとクリストファー・ボストン校ひそんなに大きくはない。寧ろ小型サイズのチームに分類される方であった。このミスマッチをついて来ないはずはが無かった。
試合が始まると案の定カリフォルニア州立サンフランシスコハイスクールは、ブラッセリー一辺倒のオフェンスしかして来なかった。これがもし、中→外とか中→外→中と上手くパスが回る様になっていたら、クリストファー・ボストン校はもっと苦戦していたかも知れない。クリストファー・ボストン校はゾーンディフェンスを敷いて3‐2で守っていた。とにかく芸の無いカリフォルニア州立サンフランシスコハイスクールが、後半クリストファー・ボストン校を苦しめるとは、この時はまだ誰も思っていなかった。




