Game27 シアトル旋風
スポーツはやってみるまで結果は分からない。そこがスポーツの醍醐味である。ニューヨーク州立シアトルハイスクールはそれを体現した様な学校であった。初戦こそサンフランシスコハイスクールに敗れはしたものの、4点差と肉薄しての敗北であった。その後ヒューストン大学付属クリスチャンハイスクールを倒し、前評判を覆して来たのがシアトルハイスクールであった。ただクリストファー・ボストン校のプレーヤーもラッセンも、いつものバスケットボールをするだけそう心に誓っていたのであった。
試合5分前、アップを済ませベンチでユニホーム姿になった。4、5、6、7、8とスタメンが整列してプレーボール(ティップオフ)。序盤は激しい点の取り合いであった。ただ、ショット成功率が高かったのはクリストファー・ボストン校であった。タイトにマークするディフェンスにここまで旋風を巻き起こして来たシアトルハイスクールも歯車が狂い出して、オフェンスもディフェンスも、機能不全を起こしていた。前半を終えて61-25とクリストファー・ボストン校が大差をつけて前半を折り返した。




